西岡良仁選手:全仏オープンへの意気込み語る「テニスの質は十分に上がってきている」 大坂なおみ選手、日比野菜緒選手も

西岡良仁選手 Getty Images
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西岡良仁選手 Getty Images

 2024シーズンのグランドスラム第2戦「全仏オープンテニス」が5月26日に開幕した。WOWOWではクレーコートでの激闘をWOWOWライブ・WOWOWオンデマンドで連日生中継している。シングルス本戦に出場する西岡良仁選手、大坂なおみ選手、日比野菜緒選手の3選手がWOWOWのインタビューに応じた。

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 ◇西岡良仁選手

 --現在のコンディション教えてください。

 2週間前ぐらいに熱を出して、そこから先週のリヨンはなんとか1試合はできたのですが、その後に腹痛などがひどくなったので、結構ボロボロの状態で、24日からやっとテニスができたという状態です。試合日までには間に合うと思うのですが、体のコンディションとしては、完璧ではないと思っています。

 --クレーコートシーズンを迎えるまでにどのような調整をされていましたか?

 全仏オープンまでに、7大会ほど出ていて、自分にとっては結構長いツアーを組んでいました。全仏までにポイントを稼がなくてはいけないというところと、年明けにケガがあって、良い状態で臨める大会が少なかった分、クレーでしっかりと間髪あけずにしっかりと出続けたというのがありました。テニスとしては非常に良い形になっていると思います。ただ成績的には思ったように結果が出なかったので、良いテニスができているのに、なかなか勝てていないな、というのが今年のクレーシーズンの状況です。

 --クレーに向けた調整で手応えは感じていますか?

 テニス自体の手応えはすごく良くて、今回、初戦の対戦相手はフェリックス・オジェ アリアシム選手(カナダ)ですけど、マドリードで試合した時も、比較的自分が主導権を握る時間が長かったですし、彼の方が嫌な時間が多かったと思います。今回は5セットですし、過去に全仏では僕が勝っていて、彼は僕のことを得意な選手として見ていないと思うので、そういう選手と1回戦を戦うというのは、彼の方がプレッシャーを感じていると思います。クレーにおける戦い方は根本から分かっています。ただ、最後の1ポイントがすごく遠かった2カ月でした。でも少しずつ流れというのは変わってくると思いますし、テニスの質としては十分に上がってきていると思っています。

 --ナダル選手のすごいところはどういったところですか?

 常にファイターですし、気持ちの部分はツアーの中でも一番強い選手だと思います。ジョコビッチ選手とは違う強みを持っていたことが、ナダル選手の尊敬できるところだと思います。もちろんクレーで勝ち続けたのはすごいことですけど、各大会での所作というところは本当に素晴らしいなと思っていますし、自分には到底できないことだと思います。僕自身も小さい頃から好きで動きのまねをしながら、同じガットを使ったりしていました。(今季で引退を表明していることは)残念ですけど、時代も時代で、歳も歳ということで仕方ないのかなと思います。

 --日本で応援してくれているファンの方にメッセージをお願いします。

 昨年は4回戦までいけましたが、今年はランキングが落ちてしまって、実績としても厳しい中での全仏オープンを迎えることとなりました。ただ良いテニスができているので、相手はタフですが、自分を信じてしっかりと昨年同様、良いテニスをして頑張っていきたいと思うので応援をお願いします。

 ◇大坂なおみ選手

 --コンディションは?

 とても良いわ。ボールの当たりがとても良かったので、そのまま続くことを望みます。

 --お母さんになって、生活はどう変わった?

 生活はとても変わったわ。ある意味、突然大きく変わったのよ。でも彼女(長女のシャイちゃん)が成長するのを見守るのはとてもハッピーでエキサイトしている。

 --テニスキャリアは変わりましたか?

 確かにテニスキャリアが変化したわ。いろんなことに対するアプローチが変わったし、以前は時間があるのは当然だと思っていたけれど、今はとても大事にしている。自分の時間をうまく使うことを意識している。

 --以前、キャリアグランドスラムを目指していると言いましたが、それは変わりませんか?

 それは今でも目標よ。今年については自分が思っていたのとは違うのでは、と言う人もいて、私もそう思うけれど、どの大会からも新しいことを学んでいるし、大会を重ねるごとにプレーが少しずつ良くなっている。だから徐々に前進している。

 --クレーシーズンのチャレンジは何でしたか?

 チャレンジは学ぶことだと思う。クレーでのプレーを本格的に学んだことがなかった。ローマでは2人のとても良い選手に勝つことができたので、そのまま続けていきたい。ここでは、それがうまくいくことを望んでいる。

 --ナダルにとって最後のシーズンとなるかもしれません。どう思いますか?

 とても寂しいわ。彼はテニス界に現れた最大のレジェンドの一人よ。そして彼のお陰で多くの人がテニスをしたいと思うようになった。素晴らしいキャリアだったと思う。でももしかしたら最後のシーズンじゃないかもしれない、それは分からない。誰もが引き続きツアーで現役を続けてほしいと思っている。

 --4月に行われたビリー・ジーン・キング・カップに参加したのはどうでしたか?

 正直言ってこれまでのキャリアの中で最高の思い出になったと思う。私も大活躍できたし、チームメートと一緒にいることがとても楽しかった。だからこの先ももっとプレーできたら良いと思っている。

 --日本のファンへのメッセージを。

 ハイ、皆さん、なおみです。今、ローランギャロスにいます。プレーできることにエキサイトしています。皆さんも楽しんで見てくださいね。

 ◇日比野菜緒選手

 --現在のコンディションをお聞かせください。

 クレーシーズンも7週目になるので、クレーコートにも慣れてきて、やっと調子が上がってきた感じで、今はすごく調子が良いです。この全仏オープンで自分のベストなパフォーマンスが出せるのではないかと期待しています。

 --クレーシーズンに向けてどのような調整をされましたか?

 今年は(4月に)ビリー・ジーン・キング・カップがあったので、クレーコートでの練習は一切できていなかったのですが、ぶっつけ本番で慣れていった感じです。試合を重ねるごとに少しずつフィットしてきています。

 --初戦の相手のベルナルダ・ペラ選手(米国)の印象はいかがですか?

 左利きでタイミングの早い選手だと思います。クレーコーターではないと思うので、自分のベストなパフォーマンスが出せれば良い試合ができると思います。

 --日本で応援しているファンの方にメッセージをお願いいたします。

 いつも応援ありがとうございます。全仏オープンは時差があって、寝不足になってしまうかもしれませんが、日本からたくさんの応援を待っています。よろしくお願いします。

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