ライオンの隠れ家
最終話 僕たちの新しい始まり
12月20日(金)放送分
杉咲花さん主演のカンテレ・フジテレビ系“月10”ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(月曜午後10時)の最終章突入となる第10話が6月17日に放送される。主人公の記憶障害の脳外科医、ミヤビの同僚で以前婚約していたという脳外科医の三瓶を演じている若葉竜也さんが、残り2回となったドラマについて、また撮影秘話などを語った。
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ドラマは、事故で脳を損傷し、過去2年間の記憶がすっぽり抜け落ちた上、今日のことを明日にはすっかり忘れてしまう記憶障害の後遺症と向き合う脳外科医、川内ミヤビが主人公。原作は、マンガ誌「モーニング」(講談社)で2020年から連載中のマンガ「アンメット-ある脳外科医の日記-」で、元脳外科医の子鹿ゆずるさんが原作、大槻閑人さんがマンガを手がけている。脚本は篠崎絵里子さんが担当。主題歌はあいみょんさんの「会いに行くのに」。
心血注いだだけあって、後半に向かって少しずつ数字も上がってきましたし、今までドラマを久しく見てなかった方々の声も多くいただくので、それはすごく心の支えになりますね。丁寧にやって良かったなと。
近所のコンビニの店員さんに顔がバレたくらいですかね(笑い)。あまり外出しないので、実感みたいなのはあまりないです。うれしかったこととしては、SNSにいただいたコメントで、お医者さんを目指していたけど、持病もありあきらめていたという方から、「アンメット」を見て、やっぱり医者を目指してみようと自分で決めましたっていうコメントをいただいたり、あと、高次脳機能障害の小さい男の子を持つお母さんから、温かいメッセージをいただいたんですけど、テレビで「アンメット」を見て、その子が泣いてたらしいんです。お母さんが「どうして泣いてるの?」って聞いたら、「分かんない……」って言っていたらしくて。反響をいただいたり、数字が伸びているというのは、もちろんうれしいんですけど、そういうメッセージをいただくことが、「アンメット」をやってる意味があったなと、僕が一番うれしかったのは、そこですかね。
あれは別に誰に言われたわけでもないのですが、僕は利き手が右手なんですけど、勝手にやり始めましたね。原作にも三瓶が、普段は左手で食べるけど何かきっかけがあれば、右手で食べるという描写が少しあって頭にあったので、割と自然にやり始めました。このシーンでは、左手、このシーンなら右手かなというのを自分の感覚でやっているという感じですかね。今はもう、左手で食べられるようになったんですけど、練習中は毎日家でも左手で食べるようにはしてましたね。一切説明もないのにそんなところに気づいてくれる人たちがいるなんてうれしいですね。
割と、そうかもしれないです。ダンス以外は……。仕事でスケボーに乗る役といわれて、経験はなかったんですけど、2回くらい乗ってみたら、あ、意外と乗れるなとなって、監督もイケる!と思ったのか渋谷の街を走らされて、冷や汗をかきました。器用貧乏なんです。
めちゃくちゃ届いています(笑い)。昔から応援してくださっているファンの方、僕がまったく仕事をしていない時から見てくれている人は、ある程度認識してるんで。本当に礼儀正しくて、秩序が守られたファンの方が多くて、人格がすごくすてきなんだろうなと思います。ただ、やっぱり僕はひっそりと暮らしていたいですね。有名になることとか、ブレークとか、本当に興味がないんだと思います。
今泉さんが出たらきっと面白いだろうなと前からぼんやり思っていて……。プロデューサーの米田さんや杉咲さんに話したら、2人とも今泉さんどうかなと同じように思っていたみたいで、なるほどじゃあどこではめられるかなと……カフェ店員役は割と満場一致でしたね。
アドリブっぽく見えるとこほど、実は台本があって、台本にないアドリブは、わりとバレてないんです。そういったあたりの感想を見て、ニヤニヤしてますね。例えば、6話の「チクっとしますよ」というのは、台本通りです。あれは、何カットも撮った上で笑うタイミングとか、せりふの間とかしっかり作られた芝居として存在していて。逆に、3話の「ぶっ飛ばします。昨日ロッキー見たんで」、あれはアドリブですね。原作の中に、三瓶はロッキーが好きというくだりがあったので、頭にあって。その場でやってみて、そのシーンを撮影してから、スタッフさんがせりふとして“ロッキー”が使えるかを確認してましたね。台本では「あの野郎」だけでした。そういうシーンはたくさんあるので見つけてください。自分のお気に入りを探してくれたらうれしいです。個人的には星前(千葉雄大さん)がお母さんのことを話すシーン。感動しました。素晴らしすぎるお芝居でしたよね。あとは術者の景色を見たミヤビが「忘れたくないなあ」とつぶやくシーン。杉咲さんがあのせりふをあの温度で発したことに鳥肌が立ちました。4話のラスト、綾野(岡山天音さん)の「前にもこんなことあったな」っていうところも本当に素晴らしかったですね。
前回の9話は、「アンメット」チーフ助監督の日高(貴士)さんが監督をしていて、ずっと傍らで見てくれていた方だったというのもあって、自由にやらせてもらいました。最後のシーンは、14分長回しだったり。近くで見ていてくれたからこそ、撮れた画(え)がたくさんある。照明部、撮影部、録音部、演出部という各部署が力を合わせていろんなアイデアを出して一致団結できたなと思います。撮影前のリハーサルでは数十人のスタッフが輪になって芝居を確認して1カットのために1時間以上セッティングして全員緊張してカメラが回る。最高にぜいたくな時間でした。10、11話は、またメーン監督のYuki(Saito)監督が担います。Yuki監督は繊細に芝居を見て、すくい取ってそれをしっかり作品に組み込む方なので俳優としては緊張する相手です。同時に僕もそんな監督が何を見つめているのかを細かく見ています。演出家と俳優として緊張感がある理想的な関係性なので、一瞬の油断もできません。我々は9話ラストから10、11話は1本の作品だと思ってます。いろいろなものがうごめき出していきます。ぜひ目撃してください。
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