神谷浩史:劇場版「モノノ怪」薬売り役 「僕は本当にまだまだ甘かった」 “濃密”な作品に

「劇場版モノノ怪 唐傘」の完成披露試写会に登場した中村健治監督、黒沢ともよさん、神谷浩史さん、小山茉美さん、
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「劇場版モノノ怪 唐傘」の完成披露試写会に登場した中村健治監督、黒沢ともよさん、神谷浩史さん、小山茉美さん、

 2007年にフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送された人気テレビアニメ「モノノ怪」の完全新作劇場版「劇場版モノノ怪 唐傘」の完成披露試写会が7月7日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都港区)で開催され、舞台あいさつに主人公・薬売りを演じる神谷浩史さんら声優陣が登場した。神谷さんは、完成前の映像を3回見たといい、「この『モノノ怪 』に携わって、台本の読み込みが甘かったと思い知りました」と思いを語った。

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 同作は、大奥が舞台で、公開された予告編などから豪華絢爛(けんらん)な美しい映像が話題になっている。神谷さんは「実は、100%完成したものは拝見していないんです。1カ月前に監督が『これからあと1300カット直します』と言っていたものを見ました。この作品はトータルで約2600カットあるんです。どうかしているカット数なんです。とりつかれたように3回連続で見ました」と語った。

 神谷さんは、同作の台本は非常に分厚いといい、3回目は台本を見ながら映像を見たという。「濃密なフィルムでした。3回見て、ありとあらゆることの答えが台本に書いてあると気付きました。僕は本当にまだまだ甘かった。台本の読み込みが。自分で反省しました」と語った。観客に向けて、「劇場で見るにふさわしい映像になっています。圧倒的な映像に身を委ねて時間をお過ごしいただければと思います」と呼びかけた。

 神谷さんのほか、大奥でキャリアアップを図る新人女中アサ役の黒沢ともよさん、大奥の最高職位・御年寄の歌山役の小山茉美さん、中村健治監督、山本幸治プロデューサーが浴衣姿で登場した。主題歌「Love Sick」を担当するアイナ・ジ・エンドさんのメッセージ動画も公開された。

 「モノノ怪」は、2006年にノイタミナで放送された「怪~ayakashi~」の人気エピソード「化猫」のスタッフが再集結して制作されたアニメ。「化猫」に登場した薬売りの男がモノノ怪に立ち向かう怪異譚(たん)が描かれた。スタイリッシュなキャラクターデザインに、和紙のテクスチャーなどCG処理を組み合わせた斬新な映像が話題となった。

 劇場版は、2007年放送のテレビアニメ以来、約17年ぶりの新作アニメ。テレビアニメに続き、中村さんが監督を務め、EOTAが制作する。女たちの情念が渦巻く大奥を舞台に、薬売りが“モノノ怪”の正体を追うことになる。7月26日公開。

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