ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
インタビュー(1)の続き。
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ーーベルの魅力は?
ファイルーズさん 先生を前に、自分の解釈を話すのは初めてのことなので……。すごく照れくさいですね。ベルは裏表がない性格で、さっぱりしている子です。自分だけしか人間がいない状況だったら、目立たないように生きていこうとしたり、紛れるように耳を付けたり、人間の耳を隠そうと髪を伸ばしたり、自分を偽ろうとしちゃうと思います。でも、ベルは堂々としています。自分の身長よりも大きな大剣を振り回し、自分の実力と努力で相手を黙らせる。鬱屈した性格にならず、絶対に下を向かない。前を向いて、私は私の道をいく!と突き進む姿がすごく魅力的で格好いいです。自分を見失わない姿に憧れを抱きました。
ーーファイルーズさんが演じるベルの印象は?
冲方さん 第1楽章の収録で、初めてお会いしたのですが、音響監督とのやり取りを見て、何も言うことない。この方はもう分かっていると思ったので、余計なことを言わないようにしていました。
ファイルーズさん 先生にそう言っていただけるなんて、何よりもうれしいです。ありがとうございます!
ーーベルを演じる中で大切にしたことは?
ファイルーズさん 自分の常識を一度全部捨てて、この世界の住人であることを考えました。頭をリセットしてアフレコに臨むと、自然とベルの気持ちが入ってきました。第1楽章の台本を読んで、音響監督の久保さん、監督とディスカッションを重ね、私なりにつかんだこともありましたし、皆さんと一緒にベルを作っていきました。音響監督の久保さん、師弟関係となるラブラック=シアン役の諏訪部順一さんとは、同時期に別の作品でもご一緒させていただきました。その作品でも諏訪部さんと私は師弟関係の役だったこともあって、深い掛け合いができましたし、絆がより深まりました。現場以外でも、師匠!となります。
ーー挑戦になったことは?
ファイルーズさん ベルの気持ちと自分の個人的な過去がリンクする部分がすごく多かったですし、ベルに心から寄り添おうとしました。素の自分に近いので、声をほとんど作っていなくて、地声に近いんです。自然な状態で演じるキャラクターだったので、不思議な感覚があります。
ーーほかの作品を見て、ファイルーズさんが演じていると気付かないこともありましたが、ベルは第一声からファイルーズさんであると分かりました。
ファイルーズさん 私は声優としてうれしいことの一つに、クレジットを見るまで誰か分からなかったというのがあるのですが、第一声で分かったと言っていただけるのもうれしいです。
ーー原作は“映像化不可能”とも言われていました。映像を見て感じたことは?
冲方さん よく作ったもんだなと思います。書いた当時は、ライトノベルという言葉が一般化しつつあった頃で、猫耳などもそんなに一般的ではありませんでした。ファンタジーだと「ロード・オブ・ザ・リング」の映画が公開されたか、されないかくらいの時期です。今はいろいろなファンタジー作品が映像化されていますが、当時は、ネズミがしゃべるってどういうこと?となるような状況でした。今は、映像にするための取っ掛かりが多いので、形にしやすいかもしれません。とはいえ、よく作ったもんだなと思っています。
ファイルーズさん きゃしゃな体で大剣を振るうという派手なアクションも見どころです。
冲方さん 一画面の中で色数もものすごく多いですね。
ファイルーズさん 音楽もすごいので、一視聴者としてどうなるか楽しみです。この先、音楽がキーになるエピソードもあるので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。
ーー最後に放送を楽しみにしている人に向けてメッセージをお願いします。
冲方さん メディアミックスのいいところは入口が増えることですので、アニメから小説に入っていただけるとうれしいですし、小説から入った方は、イメージの違いを楽しんでいただけるとうれしいです。素晴らしくよくできているので、映像の世界に触れてほしいですね。映像にするのは難しいけれど、挑戦的な作品なので、多くの方に見ていただきたいです。
ファイルーズさん 見る方によって解釈の幅があって、考察しがいのある作品だと感じています。アニメから入った方は、原作と合わせて読むと、見方がいろいろ変わってくると思います。どちらも楽しんでいただきたいです。個人的に角、獣耳のあるキャラクターが好きでして、キャラクターデザインも魅力的ですし、すてきなキャラクターがいっぱい出てくるので、楽しみにしていてください!
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