田中美佐子:「台本は?」「そんなもんないよ」鍛えてくれた欽ちゃんとの思い出 「徹子の部屋」で

8月16日放送の「徹子の部屋」に出演した田中美佐子さん=テレビ朝日提供
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8月16日放送の「徹子の部屋」に出演した田中美佐子さん=テレビ朝日提供

 俳優の田中美佐子さんが、8月16日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演した。今秋65歳になる田中さんがコメディアンの萩本欽一さんへの深い敬意と共に思い出を語った。

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 24~25歳の頃、コメディアンの萩本欽一さんにあいさつしたら、「きみ、何かちょっと暗いからね、女優とかやってればいいんじゃない」というようなことを言われた。その後、お笑いのアイドルグループを作るということで、オーディションの手伝いをすることになった。勝又州和さんや香取慎吾さんも来ていたという。

 欽ちゃんに「やって」と言われたが、何をやるのかわからない。聞くと、2畳ほどの畳の上で芝居をやりなさいということだった。「台本は?」「そんなもんないよ」「どうするんですか?」「いいからやるんだよ」。

 勝又さんが「お母ちゃんただいま」。ということは私は「お母ちゃん」役なんだ。「お帰り」と答え、芝居が始まった。

 いろいろな人を相手に何度もやったが、欽ちゃんに「そうじゃなくて美佐子」と私ばかり怒られた。そこで徹底してアドリブの芝居を勉強した。

 男性5人グループ「CHA-CHA(チャチャ)」が誕生したが、何か足りないということで、一緒に出させてもらった。そこから欽ちゃんとつながっていった。

 デートをしていたらお花畑、ではなく野菜だった、という設定では、「ピーマン最高じゃん」「見てみてあっちにはキュウリがあるよ」と、デートしながら野菜に興奮する演技をした。普通のせりふがあるとほっとして芝居ができた。欽ちゃんに相当鍛えてもらったと心から思ったと明かす。

 周囲から「欽ちゃんに聞いちゃ駄目」と言われていたが、「やれよ」と言われたら「何をやればいいんですか?」、「今のところ違う」と言われたら「何が違うんですか?」などと聞く。すると、「こうやれよ」と自ら体で見せてくれた。膝が痛いなどと言いながらも全部答えてくれた。

 「欽ちゃんは厳しい方でしたね」「欽ちゃんのことを語り出したら止まらなくなっちゃいます」。

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