「SMAP」の元メンバーでオートレースの森且行選手に密着したドキュメンタリー映画「オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版」(穂坂友紀監督)が、11月29日から全国公開されることが明らかになった。トップアイドルから夢だったオートレーサーに転身し、日本選手権で初優勝。その後、落車事故に遭い、リハビリを経て復帰を果たした森選手の生き方に迫る作品で、森選手は「僕が闘う理由を、この映画を通して感じてもらえたらと思います」とコメントを寄せた。
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本作は、2023年3月に開催されたTBSドキュメンタリー映画祭で上映された「オートレーサー森且行 約束のオーバルへ」をもとに大幅な追加撮影映像を交えて再編集し、森選手の不屈の闘志の源泉を浮かび上がらせる新たな内容となっている。
森選手は1996 年にオートレーサーに転身し、1997年のデビュー戦で勝利すると翌1998年には新人王、7年目にGⅡ、13年目にGⅠを制覇し、所属する川口オートでランキング1位に輝いた。2020年11月、24 年目にして悲願のSG日本選手権で初優勝を果たした。しかし、そのわずか82日後、レース中に落車し命が危ぶまれるほどの大けがをした。それからレース復帰までの2年間、数度の手術を受け、懸命のリハビリを続けた。
選手生命を脅かすけがをしても、走ることを辞めない彼を突き動かすものは何なのか? そして50歳を迎えた今、何を思うのか? 3年にわたって病院やレース場、幼い頃の思い出の場所でカメラをまわし、肉親やレーサー仲間、担当医、そして本人へのロングインタビューを通して浮かび上がってくるのは、家族や仲間たちとの変わらない絆と熱い思いだった……。
森選手、穂坂監督のコメント全文は以下の通り。
僕は28年前、芸能界のステージではなく、オートレースの世界で生きていくと決めました。3年前のけがで足にまひが残ってしまったけれど、このオーバルで挑戦したいことがまだまだあります。もう50歳ではなく、まだまだ50歳。僕が闘うわけを、この映画を通して感じてもらえたらと思います。
森且行は二度と歩けなくなるかもしれないと宣告されたその足で歩き、復帰を絶望視されたその体で復活を成し遂げ、プロの第一線に返り咲いた。時に大きすぎる夢を公言し、達成するまで自分を追い込み続けるその生き方にほれて、この3年カメラを回し続けました。いくつになっても挑戦を恐れない姿は、忘れかけていた大事なことを思い出させてくれるきっかけになると思っています。
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