ドラゴンボールDAIMA
第20話 ゼンカイ
3月3日(月)放送分
テレビアニメ化された「妖狐×僕SS(いぬぼくシークレットサービス)」で知られる故・藤原ここあさんのラブコメディーマンガが原作のテレビアニメ「かつて魔法少女と悪は敵対していた。(まほあく)」が、9月24日にTOKYO MXほかで放送された第12回で完結した。最終回は、出会い、始まりの季節である“春”で感動的なラストを迎えた。原作は、藤原さんが2015年に急逝したため絶筆となった“未完の名作”だ。アニメ化する上で、大橋明代監督ら制作陣の中には「ファンの方に物語が途中で終わる寂しさを感じてほしくない」「“終わるけど続いていく”ような終わり方にできないか」という思いがあったという。大橋明代監督に最終回の制作の裏側を聞いた。
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「まほあく」は、「ガンガンコミックスJOKER」(スクウェア・エニックス)で2013~15年に連載されたラブコメディーマンガ。世界を滅ぼそうとする悪の参謀・ミラが、世界を守るために戦う魔法少女・深森白夜に一目ボレしてしまう……という展開。敵対するはずの二人の“殺し愛(あ)わない”日々がコミカルに描かれた。コミックスが第3巻まで発売されている。
大橋監督は、最終回について、「アニメの制作の当初から、最終回でアニメは終わってしまうけど、“物語は続いていく”という終わり方にできないだろうかと考えていました。ファンの方は、アニメが始まってきっと喜んでくださると思っていましたが、終わるとまた寂しくなってしまうというか。ファンの方に、原作が途中で終わってしまったあの時の『もう続きが見られない』という思いをまたアニメでさせてしまうのは、すごく心苦しいと思っていて」と語る。
アニメの全12回は、原作に対して「余計なものは足さない」という共通のルールの元に制作された。全12回は、秋から始まり、冬を経て、春で終わる構成となっており、原作やドラマCDのエピソードといった「ここあ先生の描いてくださったものを拾い集めて」制作されたという。ファンの間で神回とも言われた、第9回「クリスマスの夜に」も、藤原さんが手掛けたドラマCDをアレンジしたものだった。
「ドラマCDを聞かせてもらった時、コミックスに収録されているエピソードをドラマCDにしているのではなくて、完全にオリジナルのエピソードで、『ここあ先生は、なんてファンサがすごいの!』と驚いたんです。これをアニメで描かない手はないと思って。ただ、ドラマCDは、白夜ちゃんの誕生日会が描かれているのですが、誕生日の時期が原作の資料を探してもらっても分からなくて、勝手に冬にするのはいかがなものかという話になって、冬で特別な日としてクリスマスのエピソードにアレンジしようということになりました」
アニメの最終回として描かれた「SideB/SideM」は、全3巻のコミックスの第2巻に収録されているエピソードで、終始、白夜とミラがイチャイチャしている様子が描かれている。大橋監督は「最終回をこの話にしようというのは、最初のシナリオの打ち合わせの段階から決めていました」と語る。
「原作の最終回は、たくさんのキャラクターが出てくるんですけど、彼らが『これから動きます』というところでお話が終わってしまっている。そこの広がりを勝手に作るわけにもいかないし、作りたくないしというところで、アニメの最終回は、あくまで白夜とミラの二人を軸にして、この二人に関係する形で周りのキャラクターが配置されるようにしようと考えていました。最終回は、演出もやらせてもらったのですが、ずっとミラくんが白夜をくすぐったり、ほっぺをつねったり、変態行為をしている回なので、『これが最終回で大丈夫なのかな』と思っていました(笑)。とはいえ、二人らしい最終回になったかなと」
最終回では、オープニング、エンディングを挟むタイミングにもこだわった。
「白夜ちゃん目線の『SideB』のエピソードから始まって、CMを挟んで、ミラくん目線の『SideM』がきて、エンディングが流れる。そこから時間が飛んで春になって、オープニングが流れる中、みんなの日常が描かれるという展開になっています。アニメの制作当初から、秋から始まって最後は春で終わりたいと考えていました。最後は桜が舞う中、白夜ちゃんがどんなふうに最初と変わっているのか、どんな表情でラストを迎えるのかを最終回の着地にしたいと。そこは、アニメオリジナルではあるのですが、白夜ちゃんの心の動きを見てもらえたらと思っています」
大橋監督は、「アニメは終わりますが、私たちは『ずっと続いていく』『この人たちはどこかで生きていて、お話を紡いでいる』と思って作業していたので、皆さんもそう思っていただけたらうれしいなと思います」と思いを込めた。
藤原さんの原作の魅力を全12回に凝縮したアニメ「まほあく」。白夜とミラたちの“続いていく物語”を何度も繰り返し味わいたい。
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