緊急取調室 (2025)
最終話 蒼い銃弾
12月18日(木)放送分
火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS系、火曜午後10時)に出演する俳優の斉藤由貴さん。佐藤ほこ美(奈緒さん)の母親で、付き合う男性はみんなクズという数奇な人生を歩んできた明美を演じている。撮影現場で奈緒さんから手紙をもらい、「うれしい思い出になりました」と話す斉藤さんに話を聞いた。
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ドラマは、完全オリジナルストーリー。結婚式当日に彼氏に逃げられてしまった主人公のほこ美(奈緒さん)が、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男・海里(玉森裕太さん)と出会ったことをきっかけに、自分を変えるためボクシングを始めるラブコメディー。
明美は、ほこ美とさや美(鳴海唯さん)の母親で、スナックのママをしている。付き合う男性はみんなクズだがめげることなく、いつしか「男なんてそんなもんだ」と割り切るように。現在も彼氏が途切れることはないというキャラクターだ。
“明美”という名前にしっくり来たという斉藤さん。「スナックのママとしてこれ以上ないくらいベタじゃないですか(笑い)。ドラマにとって、“ベタさ”はとても重要で必要なこと。自分がだんだんキャリアを重ねるにつれて、その重要さ、大事さをすごく感じるようになりました」と話す。
明美がスナックで歌うシーンもたびたび登場する。「歌うところ、楽しかったです。歌ったときに、(常連客役の)玉袋筋太郎さんや、奈緒ちゃんとかが『おお~』と喜んでくれて。いやいや、そんなふうに驚いて喜んでもらえるようなことではありません! というのが本心でした(笑い)」と振り返った。
奈緒さんの印象について、「おこがましいですが、とても演技の力のある女優さんだなと思っていました」と明かした斉藤さん。「それだけではなくて、“自分の心の本心”みたいなものが、そこにいる“奈緒さんという人”とすごく乖離したところにある感じが、私は女優にはすごく大切な素養のような感じがしていて。それがいいなと思っていました」と続けた。
奈緒さんからは手紙やプレゼントをもらった。「お手紙の中に、『由貴さんの演じる明美ママが本当に好きで、うちに帰って思い出すと涙が出ちゃうくらいすてきだった』と書いてくださっていて。正直、すごくうれしかったし、そういうことを書けるというのがすばらしいなと」と告白。
「そういう心配り、優しさ、思いやりはあんまり私にはない部分で(笑い)。あ~こんなことができる人なんだ、すばらしいなと感動しました。うれしい思い出になりました」と笑顔を見せた。
今作では、自分を追い込み、突き進んでいくほこ美の姿が登場する。「やりたいことをやりなさいという気持ちと、でも何かあったら取り返しのつかないケガを負うボクシングというスポーツ。そこに対して不安になるというのは、とくにお母さんなら当然ですよね」と母親としての思いを語った。
また、「最終的には何があろうと、彼女(ほこ美)の人生で、彼女の選択で、それは是非に関わらず受け入れるしかないんだなと。もうそういうことなんだなって、ふっと目を離すみたいな天性の勘みたいなものが明美にはある」と続けた。
斉藤さん自身の子育てについて聞かれると、「長女(水嶋凜さん)は私と同じ仕事を始めてて。長女の中でも同じ仕事をやっているということで、葛藤している部分があると思います。なおさら余計なことを言うまいという気持ちがあったりして、わりと距離感を持って接しています。いまのところ、それが功を奏しているみたいです」と明かしていた。
<プロフィル>
さいとう・ゆき 1966年9月10日生まれ。神奈川県出身。女優、歌手として幅広く活躍。歌手デビュー40周年を記念して、来年2月から36年ぶりの全国ホールツアーを開催する。
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