松平健:70代も“上様”「復活を熱望していた」 17年ぶり新作「新・暴れん坊将軍」新年に放送決定 三池崇史監督×大森美香脚本

「新・暴れん坊将軍」で徳川吉宗を演じる松平健さん=テレビ朝日提供
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「新・暴れん坊将軍」で徳川吉宗を演じる松平健さん=テレビ朝日提供

 俳優の松平健さん(71)主演で1978年~2003年に放送された人気時代劇「暴れん坊将軍」(テレビ朝日系)の最新作が、2008年12月のスペシャル以来、約17年ぶりに放送されることが11月29日、発表された。新年1月4日午後9時から「テレビ朝日ドラマプレミアム『新・暴れん坊将軍』」として放送される。変わらぬ凜々(りり)しさで白馬にまたがる八代将軍・徳川吉宗(松平さん)の最新ビジュアルも公開された。

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 「暴れん坊将軍」は、名君の誉れ高い吉宗が、貧乏旗本の三男坊の徳田新之助、通称・新さんとして庶民の暮らしにまぎれながら、江戸にはびこる“悪”を討つ痛快時代劇シリーズ。気さくな新さんと威厳あふれる吉宗のコントラストや、迫力満点の立ち回りで人気を博した。シリーズ12作に、3回のスペシャル(2003年4月、2004年3月、2008年12月)を合わせた放送回数は832回。同じ俳優が演じた単一ドラマとしては、大川橋蔵さん主演の「銭形平次」の888回に次ぐ長寿番組だ。

 今回は、吉宗の治世となり二十有余年を経た江戸が舞台。シリーズ当初は若き将軍だった吉宗も還暦を控え、世継ぎ問題に直面する。長年培ってきたシリーズの世界観や魅力はそのままに、吉宗と息子たちの親子の確執や、後継問題に揺れる江戸城内の人間模様、城下町で起こる陰謀渦巻く難事件を、新たなキャラクターと時代性を加えて描く。

 映画「クローズZERO」(2007年)や「一命」(2011年)などで知られ「バイオレンスの巨匠」とも呼ばれる三池崇史監督が手掛ける。脚本は、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」(2015~16年)や大河ドラマ「青天を衝け」(2021年)などで知られる大森美香さんが担当する。

 今年芸能生活50周年という節目を迎え、11月28日に71歳の誕生日を迎えたばかりの松平さん。吉宗役に抜てきされたのは23歳の時で、約半世紀にわたり“上様”を演じることになった。今回の復活にあたって「『暴れん坊将軍』、そして吉宗は私の芸能生活と共に生き、“俳優・松平健”を育ててくれた、とても大切な存在。だからこそ、今回のオファーはこの上なくうれしかったですね。ずっと復活を熱望していたので、実現することができて本当に感激しています」と喜んだ。

 東映京都撮影所でクランクインしたが、久々の撮影に挑んだ心境については「演じてみたらまったくブランクを感じることなく、すんなり入ることができました。気持ちとしてはシリーズ当時のまま、あまり変わっていないからでしょうか……。自分でもそこは少し不思議な感覚でした」とコメント。そして「今回は今までにない親子愛や後継争いなども描かれ、大変内容の濃い、いい作品に仕上がるのではと思っています。また、三池崇史監督らしく、立ち回りシーンは今までとはタッチの違う撮影手法にチャレンジしているので、私自身、出来上がりが楽しみで仕方がありません。ぜひ多くの方々にご覧いただきたいですね」と呼び掛けた。

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