藤井隆さんと井上咲楽さんがMCを務める長寿バラエティー番組「新婚さんいらっしゃい！」（ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜午後0時55分）。3月16日の放送は「東京箱根間往復大学駅伝競走」（箱根駅伝）を制した夫と、全日本大学女子駅伝の常勝校で区間賞3回というアスリート・カップルが登場する。

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　夫は箱根駅伝に3年連続で出場した。2019年には、第6区で歴代3位のタイムを叩き出し、東海大学を初優勝に導いた。

　一方、妻は、2001年長野マラソンで優勝したケニア人ランナーを父親に持つ。中学時代から天才少女と呼ばれ、名城大学では全日本大学女子駅伝に4年連続で出場。2018～21年で区間賞を3回獲得し、チームはすべての年で優勝を果たしている。

　そんな2人が暮らす千葉県松戸市へお宅リポートにやってきたのは、MC井上咲楽。実は週4回、10キロのランニングを欠かさない芸能界きっての市民ランナーで、先日行われた東京マラソンでは3時間24分23秒のベストタイムを叩き出した。

　お宅を訪ねると、靴箱にランニングシューズがズラリ。スパイクなども合わせて40足以上で埋め尽くされている。練習時間を確保するため、料理は便利な家電で時短し、効率よく栄養の取れるメニューを考えている。

　そんな2人の日課は、10キロのランニング。現在、夫婦で小中学生向けのランニングスクールを設立、運営している。大学駅伝までに得た知識に加え、妻の父親の母国、マラソン大国・ケニアの練習方法を取り入れた最強メニューで指導しており、中には往復2時間かけて通う生徒もいる。

　同じランナーとはいえ、もともと面識のなかった2人。大人向けの陸上競技の大会やランニングのイベントを主催していた夫が、招待選手の1人として声をかけたのが妻だった。当日、あまり話せなかったが、妻はさわやかでイケメンな夫を意識するようになる。後日、夫がゲストランナーたちにお礼のLINEを送ると、妻とのラリーが続くことに。実は、これまで陸上一筋で恋愛経験ゼロだった妻。異性とLINEをした経験もなく、全員に送っていたとはつゆ知らず、1人で盛り上がっていたという。

　しかし、お互い関西出身ということもあり、意気投合。1カ月ほどやり取りを続けた頃、妻が大阪から上京することになったと伝えると「引っ越しを手伝おうか？」と夫が提案した。もともと妻の弟がくる予定だったが、1人増えたら早く終わるだろうとお願いしたところ、埼玉在住だった夫の終電がなくなってしまい、2人は急接近となった。

　その後、何日かデートを重ね、夫が正式に告白したが、これまで陸上一筋で恋愛経験ゼロのウブな妻から、まさかのひと言。「フラれたのかと思った」（夫）というピンチを乗り越え交際が始まり、約1年半後の2023年８月に結婚した。「お互いの好きなことを仕事にして一緒に生きていけるのは本当に幸せ」と喜びをかみしめている。

　指導者として新たな門出に立つ２人に、恩師から温かいエールが贈られ、スタジオ中に感動の輪が広がった。