金澤翔子:「ダウン症の天才書家」は一人暮らしで大きく成長 料理は自分で習得 夕方ジムに 「徹子の部屋」で

3月26日放送の「徹子の部屋」に出演した金澤翔子さん(右)と母の泰子さん=テレビ朝日提供
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3月26日放送の「徹子の部屋」に出演した金澤翔子さん(右)と母の泰子さん=テレビ朝日提供

 「ダウン症の天才書家」として知られる金澤翔子さんが母の泰子さんと、3月26日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に15年ぶりに出演。今年40歳になる翔子さんの9年に及ぶ一人暮らしの様子などを泰子さんが語った。

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 「一人暮らしは大きかったですね。大きく翔子を成長させました。一人でご飯を必ず作って。料理は得意なんです」と泰子さんは目を細める。翔子さんはテレビやYouTube を見て作り方を全部覚えた。

 翔子さんが台所で料理を作る様子や「私の得意料理はカレーライスとハンバーグです」と語る場面、タンドリーチキンを作るところなどが映像で紹介されると、「タンドリーチキンなんて私作ったことがないんですが、おいしいんですよ」と話す。

 泰子さんは「私がいなくなったあとも生きていけるかだけが問題なんです。そういう思いで育てていたものを翔子はとても感受性が強いので、感じていたらしくて、一人でやろうと思っていたらしくて、お料理も教えたわけではないのに、一人でうまくなっていました」と感心する。

 泰子さんも書家だったため、5歳から翔子さんは書を始めた。20歳の時に突然「30歳になったら一人暮らしをします」と宣言。実際に30歳になった時、できないと思ったが、仕方なく、いちおう部屋を借りて一人暮らしできるよう整えた。引っ越しで家を出る時に「翔子ちゃん行ってらっしゃい」と声をかけたところ、後ろを向いて「お母さん、行ってらっしゃいじゃないでしょ。さよならでしょ」と言われた。

 「その日から(実家に)帰ってこない。本当に一人が好き、一人の部屋が何であんなにいいのか。仕事で(実家に)呼んでも、嫌々ながら来て、すぐ帰っちゃう」「私も一人に強い子に育てようと思って、ずっとその思いで来たんですけど、一人暮らしが向いてたね」

 翔子さんは午前11時から午後6時まで喫茶店でウエートレスを務め、それが終わるとジムに30分通っているという。「そういうルーティンをきちっと作れる子なんです」「ルーティンをきちっと守りながら規則正しく生きて一人暮らし。素晴らしいです」と泰子さんは誇らしげに語った。

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