故・モンキー・パンチさんのマンガが原作の人気アニメ「ルパン三世」の完全新作となる劇場版アニメのタイトルが「LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族」となり、6月27日に公開されることが分かった。ロックユニット「B’z」が同作の主題歌を担当することも発表された。主題歌のタイトルは「The IIIRD Eye」で、B’zが同作のために書き下ろした。ティザー予告がYouTubeで公開され、楽曲がお披露目された。

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　B’zのギターの松本孝弘さんは「子供の頃から見ていたルパン三世の音楽を担当させていただけることは光栄ですし、大変うれしく思いました。お話をいただいてすぐに楽曲制作に取り掛かりました。オファーを受けてまず“JAZZY”というキーワード、イメージが浮かびました。そこから発展させてこの形にたどり着きました。B’zのROCKとJAZZY、そしてゴージャスなホーンセクションのMIXTUREで面白い作品になったと思います」とコメント。

　「ルパン三世は1971年に放映された最初のテレビアニメから毎週楽しみに見ていました。痛快なアクション＋峰不二子のセクシーさが加わって、当時のほかのアニメとは一線を画す大人な作品でした。お気に入りのキャラクターはルパン始め、次元、五エ門、銭形警部、皆好きです。でもやっぱり峰不二子かな。エンディングで流れる曲、“ワルサーP38”は今聴いても哀愁があってカッコ良いです」と魅力を語っている。

　ボーカルの稲葉浩志さんは「クールさを一段と増した『LUPIN THE IIIRD』の“緊張感”を意識しながら、終わりのない欲望と、それに飲み込まれないある種の高潔さのようなものをこの『The IIIRD Eye』に込めながら制作しました。目を見張るような映像、ストーリーとともにお楽しみください」と話している。

　ティザー予告は、ルパン三世、次元大介、石川五ェ門、峰不二子、ルパンの宿敵・銭形警部らおなじみの面々が登場する映像で、ルパン三世らが地図にない謎の島に眠る莫大な財宝を狙う姿が描かれている。まるで島に導かれるようにしてたどり着いたルパン一味の前に、これまでに出会ったことのない最大の試練が待ち受けることになるという。映像の最後には、水中へ沈んでいく衝撃的なルパンの姿が映し出される。

　ティザービジュアルも公開され、貫いた銃痕の先に、宿命に挑むかのように駆け出すルパン三世が描かれている。次元大介、峰不二子、石川五ェ門がルパンに続いて疾走する姿も描かれている。「ケリをつけようぜ」というコピーが添えられている。

　新作は、モンキー・パンチさんが初めて監督を務めた「ルパン三世 DEAD OR ALIVE」（1996年）以来、約30年ぶりとなる2D劇場版アニメで、「LUPIN THE IIIRD」シリーズなどを手掛けた小池健さんが監督を務める。新作のキャッチコピーは「あなたはまだ本当の『ルパン三世』を知らない」で、新作にして原点となる“究極”のルパン三世を描くという。

　◇スタッフ（敬称略）

　原作：モンキー・パンチ▽監督：小池健▽脚本：高橋悠也▽音楽：ジェイムス下地▽クリエーティブ・アドバイザー：石井克人▽アニメーション制作：テレコム・アニメーションフィルム▽製作・著作：トムス・エンタテインメント▽配給：TOHO NEXT

　◇キャスト（敬称略）

　ルパン三世：栗田貫一▽次元大介：大塚明夫▽石川五ェ門：浪川大輔▽峰不二子：沢城みゆき▽銭形警部：山寺宏一