全仏オープン:大坂なおみ選手「自分ができると分かっているプレーで」 西岡良仁選手「肩の痛みが出なければ…」

インタビューに答える大坂なおみ選手=WOWOW提供
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インタビューに答える大坂なおみ選手=WOWOW提供

 5月25日にパリで開幕する、2025シーズンのグランドスラム(4大大会)第2戦「全仏オープンテニス」。WOWOWでは、2週間にわたり全日程を生中継・ライブ配信する。開幕に先駆け、に男女シングルスに出場する西岡良仁選手、大坂なおみ選手ら日本人選手4人が意気込みを語った。

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 1回戦で西岡選手はA.ポプリン選手(オーストラリア)、大坂はP.バドーサ選手(スペイン)と対戦する。内島萌夏選手と日比野菜緒選手は直接対決となった。4人は26日もしくは27日に登場する。

 ◇西岡良仁選手

 --今シーズンここまで、どのように見ていますか?

 肩のケガがあり、(1月末)のデビス杯以降はほとんどきちんとした形で、試合に出られていません。思っていたスケジュールで(全仏に)入ってこられなかったのは残念ですが、今大会はなんとかギリギリ間に合いそうです。

 昨年はクレーシーズンで約8大会ほど出場したのですが、うまくいかなかったことも多かったので、今年こそ(クレーで)うまくやっていくために、ラケットの長さを変えてみたり、パワーを出しやすくしてみたり、など色々と考えていたのですが、(クレーコートでは)ボールのバウンドも高くなりますし、肩に負担がかかるポジションでのストロークが多く、どうしてもケガが治りきらす、色々とトライしたいことができませんでした。

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 --1回戦で対戦するポプリン選手はどのような印象ですか?

 良いサーブとフォアハンドが彼の武器だと思います。しつこく粘り強い、というタイプではなく、どちらかというと勢いで押してくるタイプだと感じています。どうやってうまく相手を崩していけるかが勝負の肝になる気がします。僕はクレーでの試合が、ほとんどできていないので、(1回戦までに)どれだけ調整できるか、というところに重点を置いて試合に臨めればと思っています。

 --本大会への意気込みをお願いします

 まずは肩の痛みが出なければいいな、というのが本音です。きちんとした練習を始めたのがこちらに来てからの数日間程度なので、実際どこまで自分ができるかわからない状況です。勝敗うんぬんというよりは、肩が最後まで持てばいいかなという気持ちです。ここで痛みなくプレーできれば、今後のシーズンへの不安も消えてくるので、そこが一つ大事な要素かなと思います。

 ◇大坂なおみ選手

 --(5月上旬に開催されたWTA125)サン・マロ大会優勝おめでとうございます。どうしてあの大会に出る事にしたのですか?

 自分としては、クレーで多くの試合をする必要があると感じました。キャリアの中で、これまであまり多くのクレーの試合をしてこなかったので。だから大会がちょうどあって、パトリック(・ムラトグルコーチ)がやると良いと言ってくれたので、彼を信頼したの。優勝することができてうれしかった。(全仏前に)良い経験になった。

 --1回戦の相手はバドーサ選手ですが、どう戦いますか?

 とてもエキサイトしている。良い選手を相手にするのはとても楽しいこと。彼女との対戦はこれが初めてだけれど、ベストを尽くすつもりだし、自分ができると分かっているプレーで戦おうと思っている。

 ◇内島萌夏選手

 -- 全仏は2年連続出場となりますが、今の心境は?

 全仏に戻ってこられてうれしいです。初めてグランドスラム本戦進出を決めたのが昨年の全仏なので、良い思い出がありますし、ここでまた戦えることをうれしく思います。

 --昨年の全仏で得た手応えはどういったものですか?

 予選3試合という厳しい戦いを勝ち抜けたことが自信になりました。本戦1回戦ではグランドスラム初勝利を挙げ、2回戦でサバレンカ選手とセンターコートで試合ができたのが本当にうれしかったです。

 私はクレーコート(中心)で育ってきたわけではないので、毎年、自分のプレーがどうやったら、クレーコートと噛み合うのか、というのを探りながらやってきました。昨年の全仏で自分のプレーとクレーコートは相性が良い、という手ごたえをつかめたことが収穫でした。

 --今シーズンについてはここまで どのように感じていますか?

 (ランキングが上がり)今年からグランドスラムやマスターズといった大きい大会に(本戦から)出場できる環境になりました。初めのうちは1回戦は突破できるけれど、2回戦の壁がありました。(4月のWTA1000)マドリードでのベスト8進出で、その壁を越えられたので、ちょっとずつではあるんですけど成長を感じています。

 --壁を越えられた要因は?

 これまで自分の目標が、大会のセカンドウイークに残ることだったのですが、それを意識しすぎていた部分がありました。マドリードでは今できる自分のベストのプレーを出すことに集中しました。それが結果につながったと思います。ジャバー選手、ペグラ選手と世界のトップ選手に勝つことができたので、自分のベストプレーが出せればそういった選手にも勝てるという自信にして次も頑張りたいです。

 --今大会の目標は?

 もちろんセカンドウイークに残りたいですが、あまり先のこと考えずにまずは1回戦、日比野選手と試合でお互いのベストが出せれば良いなと思います。皆さん、応援よろしくお願いします。

日比野菜緒選手

 --1回戦の対戦相手が内島萌夏選手と聞いた時の気持ちを教えてください

 正直に言えば唯一入りたくなかった(組み合わせの)場所でした。数少ない日本人選手がいきなり対決するというのは避けたいところなので。でも入りたくないな、と思っているところに入るものですね(笑)

 --内島選手との試合はどのような試合展開になると思いますか。主導権を握るには?
 間違いなくタフな試合になると思いますが、フォアのスピンのかかったボールを有効的に使って、相手を走らせてチャンスを作る形が理想です。長い試合になればなるほど体力に自信があるので。できるだけしぶとさを出して、長丁場の戦いに持ち込めればいいかなと思っています。

 --今大会への意気込みをお願いします。

 3月からずっとクレーコートでプレーしていて、ようやくクレーでの戦い方がわかってきました。今はすごくクレーでのプレーを楽しんでいるので、一つでも多く勝って、もっともっとクレーで戦うことに自信をつけていきたいなと思っています。

 WOWOWでは、5月25日~6月8日の大会期間中、WOWOWライブ・WOWOWオンデマンドで連日生中継・同時配信。5月25日午後5時45分、26日午前0時から第1日デイセッションを放送する。

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