多部未華子:「対岸の家事」の現場、江口のりこ&ディーン・フジオカと振り返る 「登場人物全ての言葉に共感の嵐」 最終回の見どころも

ドラマ「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」の一場面(C)TBS
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ドラマ「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」の一場面(C)TBS

 連続ドラマ「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」(TBS系・火曜午後10時)の最終話が、6月3日に放送される。主人公の詩穂を演じた多部未華子さん、仕事と育児の両立に悩むママ・長野礼子を演じた江口のりこさん、育休中のエリート官僚パパ・中谷達也を演じたディーン・フジオカさんに、撮影を振り返ってもらった。

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 --撮影の中で、共感したことはありますか。

 多部:詩穂のセリフだけでなく、礼子さん、中谷さんなど登場人物全ての言葉に撮影中はずっと共感の嵐でした。「こういう考え方もあるのか」と学びの多い日々を過ごす中で、詩穂たちのように家事や育児に奮闘されている方々に、自然と思いを馳せるようになりました。1人でも多くの人に共感をしていただけるような、心に届くドラマになれば良いなと思いながら、毎日撮影していましたね。

 江口:私も多部さんと同じように、このドラマに出演したことで学ぶことがたくさんありました。例えば、以前は街中で自転車の前後に子どもを乗せて爆走しているお母さんたちを見ながら「危ないな」「大変そう」と思っていただけだったんです。でも今回礼子を演じる中で、お母さんたちがどんな生活を送っているのか、どんな苦悩を抱えているのか知ることができました。そうなると、普段の生活での感じ方も変わりますよね。もちろん全部知ったつもりではいないですが、ちょっとでも学ぶことができたということが、本当に良かったなと実感しています。

 ディーン・フジオカ:僕も、学びの多い現場だったということが一番の印象です。でも、強いて言えば、気温に苦しめられることが多かったです(笑)。放送よりも早めに撮影を行っていたので、寒い日に薄着で、カイロを25枚くらい張って鎧みたいになったり(笑)。

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 --家族役のキャストの方々とのエピソードはありますか。

 多部:詩穂の娘・村上苺役の永井花奈ちゃんは本当に活発で、元気いっぱいでした。そんな花奈ちゃんを、村上虎朗を演じる一ノ瀬ワタルさんが本当の娘のようにかわいがっていらっしゃって。花奈ちゃん自身も「パパ! パパ!」と彼を追いかけ回しているような、微笑ましい家族の時間でしたね(笑)。

 一ノ瀬さんは趣味でバルーンアートをやっていたらしく、子どもたちにプレゼントしていたんです。常に子どもとの関わり方を工夫されている姿に、たくさんのことを学ばせていただきました。

 江口:一ノ瀬さん、私にはゲーム機をプレゼントしてくれましたよ(笑)。ゲームがお好きらしく、私が「趣味がない」という話をしたところ「ぜひ素晴らしさを知ってください」と。しかも、そのソフトが個人的にはハマらなかった、と話したら、もう1つくださいました(笑)。本当に人を喜ばせるのが好きなんだと思います。みんなの心を溶かすような人でしたね。

 ディーン・フジオカ:中谷の娘・佳恋役の五十嵐美桜ちゃんは、クランクインしたときは本当に“赤ちゃん”で、コミュニケーションを取ることも大変でした。泣いているか、泣いていないか……みたいな(笑)。それが言葉もはっきりしてきて「パパ~!」って呼んでくれたり、走り回ったり。だから今すごく成長を実感していますし、僕も本当に佳恋がかわいくなってきちゃって。遊んだり、握手したりしているだけでも自然と柔らかい気持ちになっています。ハートを奪われてしまったというか、こういう特別な感情が湧き立ってくるものなんだな……と、すごく感慨深いですね。

 --最終回の見どころをお願いします!

 多部:何か大きな事件が起きるということはないのですが、それぞれの家族にとっての大きな変化が描かれます。それってどんな家庭もきっと同じですよね。それぞれの抱える問題が「よーし解決! 明日からは違う人生だ!」と解消されていくことはありません。これからも、もがき続ける人生。少しずつ、一歩一歩前に進めたらいいねという優しい思いが伝わると思います。

 ディーン・フジオカ:身近なところで起こる一つひとつの生活の機微がほっこりさせてくれる、そんなドラマですよね。

 江口:最終回は詩穂さんがメインの回でもありますよね。これまでみんなに幸せを分け与えてくれていた詩穂さんの、心の影の部分が明らかになる。

 多部:そうですね。過去と改めて向き合って、詩穂自身が自分の人生に納得するような、少し救われるような。「対岸の家事」らしい、安心してみられる最終回になっています。

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