タモリステーション:“デパ地下”特集 「居心地がいい」最新イートインスペースを紹介 昭和初期の松坂屋名古屋店「東西名物街」の再現も

6月13日放送の「タモリステーション」=テレビ朝日提供
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6月13日放送の「タモリステーション」=テレビ朝日提供

 タモリさんが司会を務め、多彩なテーマを深掘りするテレビ朝日の特番「タモリステーション」の新作が、6月13日午後8時~9時48分に放送される。今回は、業績不振が報じられる百貨店業界の切り札「デパ地下」を特集。さまざまな食のトレンドを生み出し、人々を惹(ひ)きつけるデパ地下の“進化と戦略”を分析する。

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 タモリさんは、国内最大級の面積と売り上げを誇る伊勢丹新宿店(東京都新宿区)のデパ地下を取材し、購買意欲を刺激するショーケースの秘密や、惣菜の量り売り、包装テクニックなど“おもてなし”の極意に迫る。

 新たな集客戦略「有料試食」にも注目。伊勢丹新宿店のデパ地下には生ハムを有料で試食できるテイスティングカウンターがあり、じっくり味を確かめられる新たな形のイートインスペースに、タモリさんは「ここを目当てに来てもいいほど、居心地がいい」と絶賛する。

 数々の名店がひしめき合い、日々しのぎを削っているデパ地下だが、それぞれの店ではどんな企業努力が行われているのか。商品を魅力的に見せる「攻め盛り」という盛り付けテクニックにも着目する。

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 デパ地下の歴史にもスポットを当て、史料と再現ドラマで“デパ地下誕生物語”をひもといていく。日本初のデパ地下といわれているのが、大正11年(1922年)に大阪の高島屋長堀店に誕生した「常設高島屋市場」だった。

 名店の味をそろえる現在のデパ地下の原型といわれているのが昭和11(1936)年、松坂屋名古屋店に誕生した「東西名物街」。東京や大阪の食品の名だたる店が集結した、当時としては画期的な売り場だった。番組では、東西名物街の誕生当時の写真を生成AIの最新技術でカラー化し、臨場感たっぷりにスタジオに再現する。立派な店構えの名店が百貨店の地下に立ち並ぶさまを目の当たりにしたタモリさんは、当時の経営者が売り場にかけた並々ならぬ意気込みを感じ取る。

 収録を終えたタモリさんは「こんなにもさまざまな戦略が隠されていたとは、普段、デパ地下を歩いているときは分からなかったですね。“包む”にしても“盛る”にしてもコミュニケーションにしても、その根底にあるのは、日本人ならではの細やかさ。総合的に見て、デパ地下はまさしく“日本独自の食文化”だと思いますね」と感心しきり。「すでに完成形のような気もしますが、きっとこれからもデパ地下は進化を続けるのでしょう。ぜひ注目していきたいですね」と話した。

 スタジオには、俳優の木村佳乃さん、業界紙「デパート新聞」編集長の山田悟さん、出店アドバイザーの福永輝彦さんが出演する。番組アシスタントは、渡辺瑠海アナウンサーが務める。

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