ChaO:仏アヌシー映画祭で審査員賞 STUDIO4℃制作の劇場版アニメ

「ChaO」のビジュアル(c)2025「ChaO」製作委員会
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「ChaO」のビジュアル(c)2025「ChaO」製作委員会

 アニメ「鉄コン筋クリート」「海獣の子供」などで知られるSTUDIO4℃の新作劇場版アニメ「ChaO」(青木康浩監督、8月15日公開)が、フランス・アヌシーで開催された映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭」の長編コンペティション部門で準グランプリにあたる審査員賞に選ばれたことが明らかになった。

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 「アヌシー国際アニメーション映画祭」は、1960年に「カンヌ国際映画祭」のアニメーション部門が独立して、設立された。アニメの映画祭としては世界で最も長い歴史を持つ。審査員賞には、これまで「百日紅 ~Miss HOKUSAI~」(原恵一監督)、「この世界の片隅に」(片渕須直監督)といった名作が選ばれてきた。長編コンペティション部門での日本の作品の受賞は、約8年ぶりとなった。

 青木監督は「ここにこうして立っていることが信じられません。作品はコメディーなので、ギャグがいっぱいありますけども、セリフによるギャグは禁じ手としていました。そのおかげで海外の人たちに広く笑いが理解してもらえたのだと思います」と喜び「(チャオのぬいぐるみを指さして)チャオです。この風船のような体でこのまま世界をふわふわと飛んでいってもらえばいいなと思っています。ありがとう!」と感謝した。

 同作は、種族と文化を超えた恋と奇跡の物語。人間と人魚が共存する未来社会で、船舶を作る会社で働くサラリーマンのステファンがある日突然、人魚王国のお姫さま・チャオに求婚される……というストーリー。ステファンはわけも分からないまま、チャオと一緒に生活することになる。純粋で真っすぐなチャオの愛情を受けて、ステファンは少しずつチャオにひかれていくことになる。

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