向井理:ドラマ版「舟を編む」で原作でも人気の西岡役 「水木しげる」を敬愛する教授との対峙 「運命的なものを感じました」

連続ドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」で西岡正志を演じている向井理さん (C)NHK
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連続ドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」で西岡正志を演じている向井理さん (C)NHK

 俳優の池田エライザさんとロックバンド「RADWIMPS」の野田洋次郎さん共演の連続ドラマ舟を編む ~私、辞書つくります~」(NHK総合、火曜午後10時)に出演する向井理さん。玄武書房の宣伝部で、元・辞書編集部員の西岡正志を演じている。7月1日に地上波放送される第3話では、「水木しげる」を敬愛する教授との対峙シーンもある向井さんがドラマや役について語った。

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 ドラマは、三浦しをんさんのベストセラー小説を原作に、辞書編集部に異動してきた若手編集社員・岸辺みどりの視点から、辞書作りに取り組む人々の情熱を描く。野田さんは、原作の主人公で、超がつくほどの生真面目人間の辞書編集部主任・馬締光也(まじめ・みつや)を演じる。6月17日から同局の「ドラマ10」枠で地上波放送されている。

 向井さん扮(ふん)する西岡は、馬締の唯一の友達。昔、夏目漱石の「こころ:の遺書を読んで、「長くて超ウケた」の一言で済ませたことが、いまだに辞書編集部で語り草となっている。チャラそうに見えて、いざというとき、機転の利く、頼れる男。「大渡海」を作る一員としての誇りを隠し持ち、発売に向け、さまざまな宣伝企画を推し進める。

 原作でも人気のキャラクターで、2013年公開の映画版では、オダギリジョーさんが演じた。

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 向井さんは演じるにあたって「見た目や言動の軽さに反して、辞書作りを裏で支えようとする熱意を意識していました。直接辞書を編纂する仕事ではないですが、宣伝や広報活動を通して辞書を作る。その仕事にしっかり向き合っているイメージでした」と話す。

 第3話では、みどり(池田さん)は、馬締(野田さん)が、配偶者の香具矢(美村里江さん)と暮らす元下宿屋の一室を借りる。

 「大渡海」を立ち上げた“辞書の鬼”松本先生(柴田恭兵さん)、社外編集の荒木(岩松了さん)や辞書編集部員と慣れ親しんだ頃、水木しげるの語釈を依頼した原稿執筆者の秋野教授(勝村政信さん)から怒りの連絡が来る。狼狽するみどりの前に、元・辞書編集部員の西岡(向井理さん)が現れ……と展開する。

 向井さんは、2010年度前期の連続テレビ小説(朝ドラ)「ゲゲゲの女房」で水木さんがモデルの村井茂を演じていて、「何か運命的なものを感じました」と明かす。

 「教授を説得するシーンでは辞書編集に対する想いと、水木しげるさんへの敬意がぶつかる象徴的なシーンになっています。改めて辞書を作ることの難しさも感じました」と振り返った。

 今後のドラマの見どころについても「少しずつ成長する子供のように、辞書が大きくなっていきます。その度にどの紙を使うか、装丁はどうするかなど壁にぶつかります。最後はなぜ現在この『舟を編む』をドラマ化したのか答え合わせができると思います」と語った。

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