あんぱん:第98回の注目度 強烈キャラの永輔が初登場! 嵩が稽古場に足を踏み入れた場面が最高71.9%

連続テレビ小説「あんぱん」のロゴ (C)NHK
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連続テレビ小説「あんぱん」のロゴ (C)NHK

 今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合・月~土曜午前8時ほか)の第98回(8月13日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた程度を示す「注目度」の1分ごとの推移を調べたところ、最も注目度(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)が高かったのは、嵩(北村匠海さん)が作曲家のいせたくや(大森元貴さん)と気鋭の演出家・作詞家・構成作家の六原永輔(藤堂日向さん)の稽古(けいこ)場を訪れた午前8時13分の71.9%だった。

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 「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家で絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と、暢さん(1918年~1993年)夫婦がモデル。何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」だ。

 ◇最高値は午前8時13分 たくやと永輔が現れると高い注目度維持

 第98回は、いまだマンガ家として売れる気配もない嵩を訪ねて、たくやが永輔と柳井家にやって来る。嵩は不在だったため、のぶ(今田さん)と遊びに来ていた蘭子(河合優実さん)、メイコ(原菜乃華さん)が話を聞くことに。たくやと永輔はミュージカルをやることになり、嵩に舞台美術を手掛けてほしいという。

 「注目度」は前半、やや低調だったが、たくやと永輔が柳井家の玄関に現れた午前8時7分から急上昇。自身が手掛けたCM音楽をたくやが歌うと、メイコも歌い始めた翌8分に70%台寸前の69.9%に達すると、その後は14分までグラフはほぼ横ばいで、69~71%台を維持し続けた。

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 最初のピークは午前8時9分の71.6%。ちょうど永輔がのぶに「我々、今度ミュージカルをやることになりまして。ぜひ柳井さんに舞台美術をご担当いただきたいと思い、はせ参じた次第です」と来訪した理由を説明した場面だ。「僕たちにしかできない、誰のまねでもない、日本で初めての、日本人による日本人のためのミュージカルにします」と意気込む永輔は、「面白いことをやります。そのためにご主人の力を貸していただくことにしました」といきなり断言する。たくやが「してないよ、まだ。柳井さんに会ってから決めるって言ってたじゃん」とツッコミを入れるが、永輔は「奥様がこれほど素晴らしい方なら、ご主人も間違いないでしょう。ぜひとも柳井さんにおまかせしましょう」とくじけない。そのハイテンションで、強烈なキャラクターぶりがいきなり全開となった場面に視聴者も反応したと思われる。

 その翌日、たくやと永輔の稽古場に嵩が向かっている頃、のぶはカフェで蘭子に「嵩さん、例のミュージカルの稽古場に行ったがやけんど、どう思う?」と尋ねる。この後の不安な展開を示唆したこの場面の午前8時12分で69.2%とわずかに低下したものの、再びグラフは上昇し、13分に第93回で最高の71.9%に達した。ちょうど、扉が開き、嵩が稽古場の中に入っていく場面だ。視聴者にとっても、これまで目にしたことがない、新たな風景が広がり、この後、一体どうなるのか、ワクワクする場面だ。

 突然、目の前に現れた永輔は嵩に近寄り、至近距離で黙ったままジロジロと嵩を見つめる。気付いたたくやが2人のもとに駆け寄ると、永輔はいきなり「僕とたくちゃんは一切の仕事を辞めました。あなたもこのミュージカルに一切を捨てて、取り組んでください」と嵩に伝え、稽古に戻っていく。

 たくやは「あいつは演出家で作家の六原永輔。変わったやつなんだけど天才だから」と紹介するが、嵩は「会うなり言うことがあれか?」と困惑し、帰ろうとする。注目度は緩やかに低下しながら、たくやが嵩を必死で止める場面で終わった。

 永輔のキャラクターのインパクトで最後まで引っ張った第93回。次回がどうなるか、楽しみが続く終わり方で、第94回の注目度はどう推移するのだろうか。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。

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