スイス南部で開かれていたロカルノ国際映画祭は8月16日、授賞式があり、三宅唱監督(41)の「旅と日々」が最高賞に当たるコンペティション部門の「金豹(ひょう)賞」を受賞した。
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日本人監督で同賞を受賞したのは、2007年の小林政広監督の「愛の予感」以来、18年ぶり。過去には衣笠貞之助監督の「地獄門」や市川崑監督の「野火」が最高賞を受賞している。
受賞作の「旅と日々」は、漫画家・つげ義春さんの「海辺の叙景」と「ほんやら洞のべんさん」が原作。主人公である脚本家が旅先での出会いをきっかけに、ほんの少し歩みを進める姿を描くロードムービーだ。主演のシム・ウンギョンさんのほか、堤真一さん、河合優実さん、佐野史郎さんらが出演している。国内では11月7日公開。
三宅監督は受賞のスピーチで「最悪なことがたくさん起きている世界で、映画に何ができるだろうと繰り返し考えていました。この映画を作っている間、何度も映画に対する愛や信頼、この世界に対する愛を感じました。完成した映画を通してみなさんと共有できたら、それほど幸せなことはないと思います」と喜びを語った。
また、ウンギョンさんは「念願の三宅監督との仕事で胸がいっぱいだった。ロカルノで私たちの作品が賞を取って信じられない」と感激した表情で、河合さんは「映画に参加して、いろいろ考えられ、幸せな気持ちだった。賞まで頂いて、とにかくうれしいです」と喜んだ。
三宅監督は、「ケイコ 目を澄ませて」(2022年)や「夜明けのすべて」(2024年)がそれぞれ毎日映画コンクール日本映画大賞を受賞したほか、キネマ旬報ベスト・テンで日本映画第1位になるなど、作品を発表するたび、国内の賞を受賞していた。今回の受賞を機に国際的にどう評価されるか、注目される。
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