毎日映画コンクール:日本映画大賞は岸井ゆきの主演「ケイコ 目を澄ませて」 女優主演賞、監督賞ほか最多5冠達成

映画「ケイコ 目を澄ませて」場面写真 (C)2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
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映画「ケイコ 目を澄ませて」場面写真 (C)2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

 「第77回毎日映画コンクール」の受賞作・受賞者が1月19日に発表され、日本映画大賞を岸井ゆきのさん主演の「ケイコ 目を澄ませて」(三宅唱監督)が受賞したことが分かった。「ケイコ 目を澄ませて」は女優主演賞、監督賞、撮影賞、録音賞も受賞し、最多5冠を達成した。

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 毎日映画コンクールは毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催で、1946年に創設された国内で権威のある映画賞。第77回毎日映画コンクールは、2022年1月1日~12月31日までに国内で14日間以上、有料で劇場公開された作品(アニメーション・ドキュメンタリー部門は、同期間に完成もしくは上映された作品)を対象に選出した。

 「ケイコ 目を澄ませて」は、聴覚障害と向き合いながら実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルに、彼女の生き方に着想を得て、「きみの鳥はうたえる」の三宅唱監督が新たに生み出した物語。ゴングの音もセコンドの指示もレフリーの声も聞こえない中、じっと“目を澄ませて”戦うケイコの姿を、等身大の一人の女性として描いた。第72回ベルリン国際映画祭ほか21の映画祭に出品されるなど話題となっている。

 また、日本映画優秀賞は「夜明けまでバス停で」(高橋伴明監督)が受賞。男優主演賞は「土を喰らう十二カ月」の沢田研二さん、男優助演賞は「ある男」の窪田正孝さん、女優助演賞は「さがす」の伊東蒼さんが受賞した。

 表彰式は、めぐろパーシモンホール(東京都目黒区)で2月14日に開催が予定されている。

 ◇「第77回毎日映画コンクール」の受賞作品(受賞者)は以下の通り(敬称略)

 日本映画大賞:「ケイコ 目を澄まして」(三宅唱監督)▽日本映画優秀賞:「夜明けまでバス停で」(高橋伴明監督)▽外国映画ベストワン賞:「ベルファスト」(ケネス・ブラナー監督)

 男優主演賞:沢田研二「土を喰らう十二カ月」▽女優主演賞:岸井ゆきの「ケイコ 目を澄ませて」▽男優助演賞:窪田正孝「ある男」▽女優助演賞:伊東蒼「さがす」▽スポニチグランプリ新人賞(男性):番家一路「サバカン SABAKAN」▽スポニチグランプル新人賞(女性):嵐莉菜「マイスモールランド」

 監督賞:三宅唱「ケイコ 目を澄ませて」▽脚本賞:早川千絵「PLAN75」▽撮影賞:月永雄太「ケイコ 目を澄ませて」▽美術賞:今村力、新田隆之「死刑にいたる病」▽音楽賞:青葉市子「こちらあみ子」▽録音賞:川井崇満「ケイコ 目を澄ませて」

 アニメーション映画賞:「高野交差点」(伊藤瑞希監督)▽大藤信郎賞:「犬王」(湯浅政明監督)▽ドキュメンタリー映画賞:「スープとイデオロギー」(ヤン・ヨンヒ監督)▽TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞・日本映画部門:「チェリまほ THE MOVIE ~30 歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」▽TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞・外国映画部門:「トップガン マーベリック」▽田中絹代賞:寺島しのぶ▽特別賞:中島貞夫(映画監督)

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