窪塚洋介:修行者役で異様なオーラ 豊田利晃監督の“スタンド”に? 松田龍平とW主演「次元を超える」メーキング写真公開

映画「次元を超える」のメーキング写真 (C)次元超越体/DIMENSIONS(C)次元超越体/DIMENSIONS
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映画「次元を超える」のメーキング写真 (C)次元超越体/DIMENSIONS(C)次元超越体/DIMENSIONS

 俳優の窪塚洋介さんと松田龍平さんがダブル主演を務める映画「次元を超える」(豊田利晃監督)のメーキング写真が9月7日、公開された。孤高の修行者・山中狼介を演じる窪塚さん、謎の暗殺者・新野風に扮(ふん)する松田さん、豊田監督の撮影中の一コマを捉えたもの。山の中で異様なオーラを醸し出す狼介役の窪塚さんは「僕は豊田監督が伝えたいことを伝えるために現れた“スタンド”」と荒木飛呂彦さんの人気マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」を引き合いにコメントしている。

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 窪塚さんは4年ぶりの豊田組参加となる。「僕はもともと豊田監督のファンなんです。今回に関しては、いよいよ『狼蘇山シリーズ』の集大成ということもあり、お話をいただいたときから本当に楽しみで」と明かす。

 孤高の修行者として挑む現場については「演じているうちにだんだん境界線が曖昧になってきて、豊田監督の言葉なのか、自分の言葉なのか、はたまた天から降ってきている言葉なのか、よく分からなくなってくる。毎回不思議な体験になるんですが、今回もまったく同じでした」と振り返る。豊田監督も「今回の山中狼介という主人公をちゃんと演じ切ることができるのは、日本中で窪塚くん以外にいません。作品の意図を理解して、狼介のスピリットに同期できる役者となると、彼の他という選択は一切考えられませんでしたね」と絶大な信頼を寄せた。

 公開されたメーキング写真には、カメラに銃口をむける暗殺者・新野役の松田さんの姿、現場でモニターを見つめる豊田監督も写し出されている。

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 松田さんと豊田監督は映画「青い春」(2002年)からの付き合いとなり、本作で7作目のタッグとなる。松田さんは豊田監督について「個人的には、俳優として豊田監督に育ててもらったところもあると思っているし、感謝していますね。初めて等身大の自分をそのまま投影した、いろんな意味でポジティブに取り組めた作品が『青い春』だったから。『ナイン・ソウルズ』(2003年)にしても、『泣き虫しょったんの奇跡』(2018年)にしても、自分の枠を少しずつ超えるきっかけを豊田監督からもらってるような気持ちがありますね」と語る。

 松田さんが演じた新野風というキャラクターは、豊田監督が手がけた「I’M FLASH!」(2012年)、「破壊の日」(2018年)と同じ役名。松田さんのキャスティングについて、豊田監督は「彼にはこういう格好良いハードボイルドな役をやってほしいんですよ。今回もさすがでしたね。本当、絵になる俳優です」と話した。

 「次元を超える」は、豊田監督にとって約7年ぶりの長編フィクションとなる。孤高の修行者・山中狼介(窪塚さん)は、危険な宗教家・阿闍梨(千原ジュニアさん)の家で行方不明になる。一方、謎の暗殺者・新野風(松田さん)は、狼介の彼女・野々花(芋生悠さん)から捜索を依頼される。やがて、狼介と新野は法螺貝に導かれて狼蘇山で対面し、次元を超えて鏡の洞窟で対峙(たいじ)する。過去から現在、そして未来を駆け巡り、日本から地球、さらに宇宙に辿り着いた、彼らが見たものとは……という内容。

 10月17日からユーロスペース(東京都渋谷区)ほか全国で順次公開される。

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