リーチマイケル選手:ラグビー日本代表が南アフリカ、アイルランドなどと4連戦 「目的は経験ではなく勝つこと」と意気込み(インタビュー全文)

リーチマイケル選手=WOWOW提供
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リーチマイケル選手=WOWOW提供

 ラグビー日本代表は11月2日から南アフリカ、アイルランド、ウェールズ、ジョージアとの4連戦を行う。WOWOWはこの日本代表戦4試合をはじめ、北半球と南半球の強豪が相見えるキルター・ネーションズシリーズを放送・配信する。日本代表の4連戦を前に、リーチマイケル選手に意気込みを聞いた。

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 --11月2日の欧州遠征初戦の相手は世界ランキング1位の南アフリカです。2015年W杯(ワールドカップ)での勝利から10年が経ち、日本代表として4度目の対戦となります。

 すごくワクワクしています。10年前の対戦は、日本代表がイングランド(15年W杯開催地)で成長した(ことが表れた)試合なのかなと思っています。今、新たに「超速ラグビー」を目指しているなかで、一番強い相手に対してそれが通用するか、心から楽しみにしています。

 --10年前と比べて日本代表が一番大きく変わったのはどのあたりでしょうか?

 選手のサイズとスピードが変わりました。日本代表はスピードで勝つという方針が今後も変わらないので、一番フィジカルの強い相手にそれがどこまで通用するのか、たくさん学びたいと思っています。もちろん、僕たちは「経験したい」のではなく「勝ちにいく」ことが一番の目的なので、それを楽しみにしています。

 --南アフリカに対して、具体的にどんな戦い方をしたいですか?

 やはりスピードと、あとはディフェンスが鍵になってきます。ハイボールの処理やセットプレーも重要です。それはどんな相手に対しても同じですが、特に南アフリカはものすごく武器が多いチームなので、そのあたりを強化しないといけないと思っています。

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 --今の南アフリカにはどんなイメージを持っていますか?

 トニー・ブラウン(元日本代表アタックコーチ、現南アフリカ代表アタックコーチ)が入ったことで、ラインアウトからのアタックがとてもうまいです。以前の南アフリカのように縦にどんどん突いてくるだけではなく横に振ったりと、おもしろいラグビーをやっています。

 --警戒をしている選手がいればお願いします。

 1人だけ挙げるのは難しいですが、10番のSOマニー・リボックは素晴らしいですね。あとはLOエベン・エツベスをはじめFWのサイズが大きいですし、チームとして全体的にいい選手が揃っています。誰もが世界トップレベルの選手です。

 --その翌週、11月8日のキルター・ネーションズシリーズ第2週ではアイルランドと対戦します。

 (敵地)ダブリンで試合できるので、アウェーの状態で臨むことになります。アイルランドの試合はあまり見ていないのですが、まずFWが強く、セットプレーも強力です。やはりディフェンスと自分たちのポジション、スピードが鍵になってくると思います。

 --アイルランドは今年のシックス・ネーションズで3位に終わりました。どのあたりに勝機を見出せそうでしょうか?

 どんな相手でも自分たちが勝負できるところはあるので、チャンスはあります。相手の調子の良し悪しは関係なく、自分たちのラグビーをやり切るだけです。

 --アイルランドで気になっている選手はいますか?

 メンバーが変わった印象はあります。シックス・ネーションズはまだチェックできていないのですが、WOWOWはブレディスローカップ(ニュージーランドとオーストラリアによる伝統の定期戦。近年はザ・ラグビーチャンピオンシップと兼ねて開催)が見たかったので、契約しました(笑)。

 --(笑)ぜひWOWOWで過去の試合もチェックをお願いします。そして、11月16日はウェールズと今年3度目の対戦となります。7月の1勝1敗からの決着をつける一戦です。

 2戦目に神戸で負けて悔しさが残っていますので、リベンジマッチになります。きっと満員になるアウェーのミレニアム(現プリンシパリティ)スタジアムで日本代表の強さを見せるチャンスだと思っています。

 --ウェールズで気になる選手はいますか?

 (7月の対戦で)トライを獲った足の速いWTBの選手(トム・ロジャース、ジョシュ・アダムス)が印象に残っています。

 --11月22日のツアー最終戦の相手、ジョージアに対する印象もお願いします。

 ジョージアはスクラム、モール、フィジカルがとても強く、世界のトップチームと戦える力があります。ジョージアともアウェーで戦いますが、前回のエディー・ジョーンズHCのジャパンでも、ジェイミー・ジョセフHCのジャパンでも(対戦して)試合の最後に疲れやメンタル面の難しさを感じましたが、今回は勝って帰る自信があります。勝ちに行きたいと思います。

 --こうして強い国と当たり続けることについてはどう感じていますか?

 大事なことですね。トップの中のトップのスタンダードで勝ち抜くことの難しさをスタッフ、選手全員がチームとして肌で感じ、経験することができるので、この4連戦には大きな意味があります。

 --WOWOWで期待しながら観戦するファンも多いと思います。

 去年の秋のツアーと比べても、今回のツアーは見ていてワクワクすると思います。「超速ラグビー」が少しずつ見えてきましたので、自分たちがやりたいラグビーを見せられるチャンスはあると考えています。

 ※……WOWOWが今後放送・配信するラグビー番組は以下の通り。

 <4週連続日本代表戦!WOWOWラグビー SP>「南アフリカ vs 日本」=11月2日午前0時45分(WOWOWライブ・WOWOWオンデマンド)▽「アイルランド vs 日本」=8日午後9時(WOWOWライブ・WOWOWオンデマンド)▽「ウェールズ vs 日本」=16日午前2時15分(WOWOWプライム・WOWOWオンデマンド)▽「ジョージア vs 日本」=22日午後8時45分(WOWOWオンデマンド、※ライブ配信のみ)。

 <ラグビー テストマッチ 2025 キルター・ネーションズシリーズ>11月1〜29日に20試合をライブ配信、注目10試合を放送。

 <エディータイムズ2025 Vol.06(特別編) リーチマイケル独占インタビュー(仮)>10月25日にWOWOW公式YouTube、WOWOWオンデマンドで公開予定。リーチマイケル選手の“ラグビー選手”としての面と“ひとりの人間”としての両面に迫るスペシャルトーク番組。大西将太郎さん(元ラグビー日本代表、WOWOWラグビー解説者)、豊原謙二郎さん(元NHKアナウンサー、スポーツキャスター)も出演予定。

 <ラグビー日本代表 運命の南アフリカ戦生中継直前SP>「ラグビー テストマッチ 2024 オータム・ネーションズシリーズ フランスvs日本」=11月1日午後4時45分(WOWOWライブ)▽「ラグビー テストマッチ 2024 オータム・ネーションズシリーズ イングランドvs日本」=同日午後7時(WOWOWライブ)▽「南アフリカ戦生中継直前!10年前の感動再び ラグビーワールドカップTM 2015年大会 南アフリカvs日本」=同日午後9時20分(WOWOWライブ)。

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