名探偵コナン
R164「千速と重悟の婚活パーティー(前編)(デジタルリマスター)」
2月21日(土)放送分
国際アニメ映画祭「第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル(ANIAFF)」が名古屋市内で12月12~17日に開催される。名古屋では初めての国際アニメ映画祭で、“クリエーターファースト”を掲げ、これまでにない映画祭を目指す。日本のアニメは世界で大きく注目されているが、国内のアニメビジネスには課題も多い。ジェネラル・プロデューサーの真木太郎さん、フェスティバル・ディレクターの井上伸一郎さんに、映画祭の意義、アニメビジネスの課題について聞いた。
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井上さん 新潟で映画祭を3回やって、手応えがありました。私は3回でフェスティバル・ディレクターを降りようとしていたのですが、真木さんから「ちょっと待ってくれ。新しいことを考えている」と言われ、新鮮な気持ちで参加させていただくことになりました。
真木さん 愛知にはジブリパークや世界コスプレサミット、あいちトリエンナーレもあります。大きな規模の都市です。映画祭は継続性が重要です。それらを考え、大村知事に相談しました。
井上さん 国際空港もあるし、新幹線でも東京、大阪から行きやすい。一方で、名古屋飛ばしという言葉もあるように、観光客は東京の後、京都や大阪に行ってしまうこともあるのですが、映画祭が名古屋に来る一助になればという思いもあります。名古屋はアニメ熱量も高い。元々、「機動戦士ガンダム」も名古屋テレビ(メ~テレ)放送でした。私がアニメ誌をやっていた時は、名古屋地区の売れ行きが非常によかったんです。名古屋のアニメ映画祭に人が集まるという実績をつくっていきたいです。
真木さん アニメ産業には、ビジネスとクリエーティブの二つがあり、ビジネス側のイベントはたくさんあります。日本のアニメの世界的なニーズが高まっている中で、クリエーティブ、つまり作り手をもっとアピールしていく必要があるというのがこの映画祭を考える上での立脚点の一つになっています。“ものづくり日本”という言葉があって、古い言葉だけど、死語にならないと思っていますね。海外から見ても、“ものづくり日本”をリスペクトしている。アニメのクリエーターの“ものづくり”の力を見せていきたいと思います。そのきっかけの一助になればと。
真木さん 上映に合わせて監督やプロデューサーのトークイベントも予定しています。セミナーやピッチマーケットもやります。映画祭には、マーケットが必要です。クリエーターとビジネスのマッチングの場所を提供していきたいと考えています。二つのステージを用意していて、一つは実績のあるクリエーターに向けて、もう一つは、フレッシュなクリエーターに向けたマーケットになります。映画祭のミッションとして、とても大事になってくるものです。
井上さん 細田守監督作品の特集上映もあって、細田監督にも登壇していただく予定です。
真木さん アニー賞の運営団体である国際アニメーション映画協会の中で最大の支部であるASIFA-Hollywoodのエグゼクティブ・ディレクターが審査員として参加して、アニー賞関連の講演も予定しています。日本のアニメはグローバルになっていますが、一方通行なところもあります。そこを双方向にすることが、日本のアニメの将来の課題になってくると思っています。日本でヒットしたものを海外に展開していくことが多い中、次のステージは海外マーケットをもっと意識していくべきです。そこをもっと考えていくためのきっかけにしていきたいですね。また、アニメ業界の多様性と公平性の向上を目指す世界的組織であるWomen in Animation (WIA)の会長であり、エミー賞受賞のプロデューサー/エグゼクティブのマージ・ディーン氏も招待します。
真木さん 中途半端に市場があるから、今までは海外を意識しないでもやってこれました。韓国の音楽や映画は海外展開に成功しているのは、国内市場が小さいので、海外に展開するしかなかったという背景があった。今後は日本も海外展開をもっと考えていかないといけないと思います。
真木さん 基本的に長編中心なので商業作品になりますが、コンペの海外作品はアート寄りの作品もあると思います。
井上さん そこに壁は作っていません。共存させていけると思います。
井上さん 若いアニメファンが集まるアニメイトに協力をしていただいたり、報道やSNSを通して映画祭に注目していただけるような仕掛けを考えています。
真木さん 若い人たちにもこれまで触れたことがない作品を気軽に楽しんでいただけるように、入り口をしっかりつくっていきたいと思っています。一方で、世界中から多くのクリエーターやファンが集まる「国際映画祭」としての格もありますので、背伸びして来てもらいたい気持ちもありますね。
井上さん そうですね。品質保証が重要な時代で、間違いないものしか見ない人が増えています。それは仕方がないことですが、一方で自分の人生を豊かにしてくれたのは冒険して見に行った映画だったりもします。私も学生の頃に京橋のフィルムセンター(現・国立映画アーカイブ)で「メトロポリス」やポーランド映画を見た体験がすごく大きかった。普段の生活では冒険する機会はなかなかないかもしれませんが、映画祭という場だったら冒険できるし、ひょっとしたら監督と話せてしまうかもしれない。そういう体験は人生を豊かにしてくれます。ぜひ映画祭に来て、そうした体験をしていただきたいです。その垣根をいかに低くして、入り口を広くするのが我々の役目だと思っています。(阿仁間満/MANTANWEB)
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