Lynn:「【推しの子】」第3期最終話の裏側 壱護と再会したミヤコの本音を「感情むき出しで」

テレビアニメ「【推しの子】」の一場面(c)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
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テレビアニメ「【推しの子】」の一場面(c)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

 「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載された人気マンガが原作のテレビアニメ「【推しの子】」第3期の最終話となる第35話が、3月25日にTOKYO MXほかで放送された。有馬かなのスキャンダル、アクアによるアイの“嘘”の暴露、映画「15年の嘘」の製作、アクアとルビーの“前世”の判明と激動の展開を見せた第3期において、忘れてはいけないのが苺プロの社長であり、アクアとルビーの保護者である斎藤ミヤコの存在だ。最終話では、そんなミヤコの過去が描かれた。ミヤコを演じる声優のLynnさんに最終話の裏側を聞いた。

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 ◇ついに語られたミヤコの過去 感情の流れを大切に

 「【推しの子】」は、「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」の赤坂アカさんと、「クズの本懐」などの横槍メンゴさんが手がける人気マンガで、「週刊ヤングジャンプ」で2020年4月~2024年11月に連載された。突然の死を遂げた天才アイドル・アイがのこした双子の兄妹の物語が描かれる。

 ミヤコは、苺プロダクションの元社長の斉藤壱護の妻で、アイの死後、壱護が失踪してからは、苺プロダクションの社長を引き継ぎ、アクアとルビーの母親代わりとして、その成長を見守ってきた。ミヤコの過去が描かれた最終話のシナリオを読み、Lynnさんは「ついにお当番回がきた」という思いだったという。

 「ミヤコさんにどんなことがあって壱護さんと一緒になり、どんな思いでここまで来たのかというのはあまり語られていなかったので、私自身も原作を読んで『そうだったのか』と思いました。ただ、ミヤコさんの過去が描かれるのは、話の進み具合的にもっと先かと思っていました。そしたら、まさかの第3期の最終話だったので、台本を見てびっくりしました。完全に油断していました」

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 最終話では、モノローグでミヤコが自身の過去を語り、その後、偶然壱護と再会を果たす。

 「ミヤコさんの本心が壱護さんとの再会によって語られるというところで、収録はとても時間がかかるだろうなと思っていました。きっと一筋縄ではいかないというか。台本をめくれどめくれどミヤコさんのセリフだったので覚悟をして、壱護さん役の江川央生さんにご迷惑をおかけしないようにと思いながら現場に入りました」

 収録では、ミヤコの感情の流れを大切にした。

 「今のミヤコさんが当時を振り返って語るモノローグではあったのですが、当時の心境に少し寄せて語ることを心掛けました。キラキラしていた頃の気持ちがあって、だんだん思うようにいかなくなり落ち込んで、虚無を感じていた中、そんな時に壱護さんが救ってくれた、という感情の流れ。それをテストでも意識してやってみたのですが、本番は『もっとそれを色濃く乗せて大丈夫です』と言っていただいたので、より強く意識しました。あと、再会した壱護さんに馬乗りになって泣き叫ぶシーンは、原作を読んだ時も、ミヤコさんのアップの表情も相まって、すごくいいシーンだなと思っていたので『ここをバシッとしっかり決めたい』という意気込みがとてもありました」

 ◇「壱護さんはやっぱり格好いい」 味わい深い【推しの子】の魅力

 ミヤコのシーンを含め、最終話の収録は、スタッフもキャストもこれまでよりも一層こだわり抜いた現場になったという。

 「実際の収録では、やりたかったお芝居はしっかりとできたかなと思っています。母親としての姿、社長としての姿ではなく、壱護さんにしか見せない、どこかまだあの頃のままのミヤコさんが描かれていると思うので、本当に感情むき出しでやらせていただきました。この感情も一つではなくて、怒りも、悔しさも、会えてうれしいという気持ちもある。いろいろな感情が自分の中でぐちゃぐちゃで、それがあの涙につながっていると思うので、そこが上手にできてたらいいなと思います」

 「時間がかかるだろう」と思っていた収録だったが、予想に反してスムーズに進んだという。

 「ミヤコさんの本音が描かれたシーンだったからかもしれません。ミヤコさんっていつも『母親っぽくいなきゃ』とか『社長として頑張らなきゃ』と何か役割を背負っているところがあるのですが、本当にそういうのを取り払った自分語りのシーンだったので、素直に演じられたのがよかったのかなと思います」

 実は、壱護役の江川さんと掛け合ったのは、今回が初めてだった。

 「壱護さんとミヤコさんが一緒のシーンは第1話以来でしたし、その時も掛け合いでお芝居をしていないので、初めて実際に会話をして、すごくしっくりきました。それに、壱護さんはやっぱり格好いいなと思いました。プロポーズというか、『お前が支えてくれるっていうなら この世界で一番煌めく景色を見せてやる』というセリフが、人生に絶望している人間にとって、これ以上の言葉はないよなと思いました。しかも、さらっとした言い方なのが、『あぁ、すてき』と思いました。だからこそ、ミヤコさんは一緒に夢を見たいと思えたんでしょうし、その夢をかなえる場所を守り続けていかなくちゃという思いで頑張ってきたんだと思います」

 壱護が“バイトくん”として戻り、再びミヤコとの二人三脚でリスタートを切った苺プロ。物語は、映画「15年の嘘」の製作が始まり、大きく動き始めた。お互いの前世を知ったアクアやルビーたちはもちろん、ミヤコや壱護といった大人たちの物語からも目が離せない。

 「【推しの子】ってどういう作品ですか?と聞かれて、一言では説明できないんですよね。ざっくり言ってしまえば転生の話ですが、復讐の物語でもあり、成長の物語でもあり、芸能界の舞台裏でもあるし、恋愛要素もあって家族の話でもある。それがひとつなぎになっているのが本当に特殊な作品だなと思います。だからこそ『この物語の結末を絶対に自分の目で確かめなくちゃ』という気持ちをずっと高めさせてくれる。本当に味わい深いと思います。皆さんには最後までついてきてほしいですね」

(しろいぬ/MANTANWEB)

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