風、薫る:幸せな日々は続かない? 不穏な気配が漂い始めた第1回を「注目度」で振り返る 視聴者がクギヅケになった場面は?

連続テレビ小説「風、薫る」のロゴ (C)NHK
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連続テレビ小説「風、薫る」のロゴ (C)NHK

 俳優の見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」(総合、月~土曜午前8時など)の第1回(3月30日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時5分の66.1%だった。

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 「風、薫る」は、大関和(おおぜき・ちか)と鈴木雅(すずき・まさ)という2人のトレインドナース(明治時代に正規に訓練された看護師)をモチーフに、同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながらも成長し、やがては“最強のバディー”になっていく姿を描く。見上さんが一ノ瀬りん、上坂さんが大家直美を演じる。

 ◇家族と幸せな日々を送る一ノ瀬りんと、身寄りがない大家直美

 第1回は、2人の主人公、一ノ瀬りんと大家直美の紹介から始まる。時代は明治15(1882)年。栃木県那須地域の村で一ノ瀬りんは母の美津(水野美紀さん)、妹の安(早坂美海さん)、そして、元家老の父・信右衛門(北村一輝さん)とつましいながらも幸せな日々を送っている。一方、東京では、身寄りがない大家直美がマッチ工場で働きながら、なんとか日々の暮らしを立てていた

 そんな折、りんのもとに縁談が舞い込む。相手は東京の元旗本の長男で、時計屋を営む23歳。申し分ない条件だが、りんは乗り気ではない。すると安が「その縁談、私がお受けしてはいけませんか?」と申し出る。

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 ◇「畑を耕すのに、なぎなたっていうわけにも」

 テレビの前の視聴者のうち、画面を注視していた人の割合を示す「注目度」は、ドラマが始まると65%台でスタート。序盤の5分は、主題歌が流れるオープニングの時間帯を除くと、ほぼ横ばいの状態が続いたが、午前8時5分にこの日のピーク66.1%を記録した後は、急速に下降し、ラストの午前8時14分には、この日最低の55.6%まで落ち込んだ。

 ピークの午前8時5分(66.1%)は、直前の午前8時4分(65.9%)から続く、りんが登場する場面で、2分続けて注目度が高まった場面だ。

 午前8時4分は、りんと安がすごろくで遊んでいる。りんが先にゴールの「奥様」に上がってしまい、まだ「奉公」にとどまっている安は「もう上がり?」と悔しそうな声を上げる。その様子を美津に見つかり、「こん、でれすけ」と叱られる。そして、元武士の娘のたしなみとして、美津の指導の下、なぎなたの稽古が始まる。

 ピークの午前8時5分は、稽古の合間、「なぎなたも、今はもう役に立たんのではありませんか」と、りんが美津に口答えを始める。自身が3歳の時、信右衛門は武士をやめたため「士族という気がどうしても……」湧かないとぼやくりんは、「畑を耕すのに、なぎなたっていうわけにも」と追い打ちをかける。やや劣勢の美津は「おなごの行く末は夫次第というのに、このままではろくなご縁に恵まれませんよ」と逆襲するが、ちょうど帰ってきた信右衛門から「それは、まことに申し訳ない」「私に嫁いだばかりに苦労をかけるなあ」と言われてしまう。

 りんのキャラクターが浮き彫りになるようなシーンで、母親役の水野さんとの掛け合いも楽しい。ここがピークになるというのも納得の場面だった。

 ◇幼なじみの虎太郎の登場で、注目度がやや浮上

 その後の注目度はほぼ下降線だが、少し反転したのは、りんの幼なじみ・竹内虎太郎(小林虎之介さん)が初めて登場し、家族とともに一ノ瀬家の皆さんにあいさつする場面。父親の之宣をつぶやきシローさんが演じていることも視聴者の関心を集めたのか、64.7%に浮上した。

 もう一度“山”になったのは午前8時12分の61.4%。りんのもとに縁談が舞い込み、美津が説明する場面だ。相手は東京の元旗本の長男で、時計屋を営む23歳。申し分ない条件だが、あまり乗り気ではないりんは「あ~、でも、この家は? 婿を取らなくともよいと?」と反論するが、信右衛門に「お前がよいと思う相手ならば、婿でなくても構わん」と即座に否定されてしまう。

 この後、りんはどうやら虎太郎に思いを寄せていることが分かる。ラストシーンでは、りんに駆け寄ってきた虎太郎が「コロリが出たって」と告げ、ドラマは風雲急を告げる展開となりそうな雰囲気で終わった。ただ、注目度は最後まで大きく反転し、上昇することはなく、終わった第1回だった。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)

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