芹澤優×早見沙織:「逃げ釣り」インタビュー 掛け合いで引き出された表現 扉が開いた!

アニメ「逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件」に出演する早見沙織さん(左)と芹澤優さん
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アニメ「逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件」に出演する早見沙織さん(左)と芹澤優さん

 小説投稿サイト「小説家になろう」から生まれた、ももよ万葉さんのライトノベルが原作のテレビアニメ「逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件」が4月から放送されている。公爵令嬢マリーア(愛称・ミミ)が、婚活を始めたところ、隣国のルビーニ王国の第一王子のレナートから、身に覚えのない婚約破棄を迫られる……という勘違いから始まる純愛ラブコメディー。ミミは武術の達人で、圧倒的な強さも見せるなどアクションも見どころになる。マリーア役の芹澤優さん、マリーアと真逆の穏やかな性格の公爵令嬢・アイーダ役の早見沙織さんに、収録の裏側を聞いた。

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 ◇自由にミミを演じる

 --作品の印象は?

 芹澤さん 原作を読んで、すごく好きな作品だ!となりました。貴族だったり、ロイヤルな世界は自分とはかけ離れているのですが、私はプリンセスが好きだし、王子様という響き、この世界観が大好きなんです。ヒロインが力で解決していくというパワー感、気持ちよさも好きですし、ミミを演じたい!と強く思いました。守られているだけでなく、自分の力で切り開いていくところが魅力的で、好きなものが詰め込まれている作品です。

 早見さん 元気が出るんですよね。読んでいて、ハッピーな気持ちでずっといられる作品なんです。幸せな感情をずっと揺り動かしてくれます。登場人物もみんな、根っこが優しいので、もし出演させていただければ、毎回幸せな気持ちになりそうだと感じていました。

 --ミミを演じる際に大切にしたことは?

 芹澤さん 第1話が終わった後に、音響監督の大寺文彦さんに「もっともっと何も考えなくていいよ」と言っていただけたことが印象的でした。座長ということもあって緊張していましたし、ミミが大事な作品なので、考えることも多かったのですが、「その時のテンションで、思いっきりのよさを忘れずにやってほしい」「何をするにも声が出ちゃう女の子みたいに」とディレクションを受け、もっと自由に演じようと考えるようになりました。座長であることを考えすぎずに、気持ちよく演じさせていただきました。

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 --座長はやっぱり緊張する?

 芹澤さん やっぱり責任感があります。でも、早見さんや共演者の方が魅力的ですし、皆さんのお芝居を聞いて、私が背負いすぎるものではないかな……とも思うようになり、ある意味気楽になりました。

 --「何をするにも声が出ちゃう女の子」というのも面白い。おじさんも「よいしょ」などと言ってしまうことがあります。

 早見さん 私も言います(笑)。私の父は全ての行動に擬音があるんです。それを聞いて育ったからかもしれません。

 芹澤さん 私は普段は言いませんが、この作品のために、どこで声が出るかな?と探すようになりました。

 --早見さんがアイーダを演じる際に大切にしたことは?

 早見さん 淑女教育の賜物ということもあって、気品があり、振る舞いの一つ一つがエレガントという印象が最初はあるかもしれませんが、子供時代はやんちゃで、天真爛漫なところがあって、ミミと分かり合える根っこがあると感じています。教育によって、天真爛漫なところを抑えているけど、ミミの存在によって開放されるんです。本当は、元気で芯が強いタイプの女性なのかなと思っています。

 ◇芹澤優は心をキラキラさせてくれる

 --会話のテンポも大事になる?

 早見さん 2人の会話がすごくいいんですよね。

 芹澤さん そうなんです。ただ、アイーダは心に近く響いてくるトーンなので、聞いていると自分も同じトーンでしゃべりたくなるんです。ミミは、アイーダのことが好きなんだな……と感じながら演じましたし、二人は昔から親友なんだろうなと感じられるんですよね。早見さんにたくさん引き出していただきました。完成した映像を見て、二人は仲良しでずっと一緒にいたことがより感じられました。

 早見さん アフレコの時に隣のマイクで、掛け合いを収録することが多くて、台本を持って前を見ているのですが、掛け合いのシーンは二人で会話している感覚がすごくありました。ミミともしゃべっているし、優ちゃんともしゃべっているようなリアルな空気感があって、扉が開いた感じがしました。

 芹澤さん 第1話で特に大事にしていたのが、アイーダとの掛け合いでした。ミミが心を動かして話しているのは、アイーダとの会話シーンだと思っていましたし、早見さんにそう言っていただけてすごくうれしいです!

 --二人はこれまでも共演がありますが……。

 芹澤さん こうやって掛け合うのは久しぶりだったんです。

 早見さん フェスとかですれ違ったり、お話させていただく機会はあったのですが、こんなに掛け合うのは久しぶりですよね。

 --お互いの役者としての印象は?

 芹澤さん 包んでくれるような柔らかさの中にパワーがあって、引っ張り出していただけるんです。こいよ!という感じではなくて、自然に引き上げてくださるんです。以前、共演させていただいた作品は今見ても感動して泣いちゃいます。こんなお芝居ができるんだ!とマイクの前にいられるのは、早見さんだからなんです。本当にすごい方です。

 早見さん 光栄です。今回、昔からの親友という役柄でご一緒させていただけたのが、すごく大きかったです。以前、共演させていただいた時は、緊張感のある掛け合いだったんです。今回、心の距離が近い役柄で、共演させていただけたのがうれしかったです。どんな場所でも陽のエネルギーがあるんですね。いてくださるだけで、その場が明るくなる。アフレコ現場だけじゃなくて、ステージでもそうです。バックステージで話している時も、エネルギーに満ちていて、お話していると、それを分けてもらえるような気持ちになるんです。今回もとっても楽しかったです。一緒に帰ったことがあって、優ちゃんの家族のお話になって、ミミとすごく近いんです。家族のお話も聞いて、幸せな気持ちになりました。心をキラキラさせてくれる存在です。もちろん表現でもすごく引っ張ってもらっています。

 --芹澤さんは、さまざまな作品に出演されていますが、コメディー作品でも存在感を示しています。

 芹澤さん 楽しいんです! 共演者やスタッフの方に笑っていただきたいと思ってシンプルに演じようとしています。まずは、スタジオにいる方々に笑っていただければ、多くの人に楽しんでいただけるかな?と思って。

 ◇「逃がした魚は大きかった」のは?

 --これまで「逃がした魚は大きかった」と感じた経験は?

 早見さん 「二人共、そう思わないタイプかもね?」と優ちゃんと話していたのですが……。

 芹澤さん そうなんです。だから探しました(笑)。以前、ボートレースの番組に呼んでいただいたことがあるのですが、私は12月3日生まれなので「1・2・3」を選んだんです。でも、全然ダメで……。その後のレースはちゃんと予想をしてみたのですが、最後の最後にすごい倍率で「1・2・3」がきたんです! 結局、外しました。考えない方がよかったんですね(笑)。

 早見さん そうですね……。行こうとしていたお店のランチ営業が終わっていて、隣にあったイタリアンに入ったら、そこがすごくおいしかったことがありました。「逃がした魚は大きかった」けど「釣りあげた魚が大きすぎた」という経験はあります。

 --最後にアニメを楽しみにしている人にメッセージをお願いします。

 早見さん 登場人物一人一人に個性があり、美しい作品になっている。キャラクター同士が会話をして、心を通わせていき、美しくて優しくて、愛らしい物語が広がっていきます。激動ではあるのですが、一緒にこの楽しいジェットコースターに乗っていただければうれしいです。

 芹澤さん 完成した映像が、本当に美しいんです。髪の艶、目のきらめきなど私が憧れる美しい世界観がそのままアニメになっています。原作のファンの方も初めて見ていただく方も満足できる作品になっていますし、笑っていただけるはずです。ぜひ笑顔になってください! (阿仁間満/MANTANWEB)

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