風、薫る:嫁ぎ先に受け入れられず、独り涙するりん 視聴者が最もクギヅケになった場面は? 第7回を「注目度」で振り返る

連続テレビ小説「風、薫る」のロゴ (C)NHK
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連続テレビ小説「風、薫る」のロゴ (C)NHK

 俳優の見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」(総合、月~土曜午前8時など)の第7回(4月7日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時11分の74.6%だった。注目度の最高値は回を追うごとに上昇しており、この日も「風、薫る」の過去最高を更新した。

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 「風、薫る」は、大関和(おおぜき・ちか)と鈴木雅(すずき・まさ)という2人のトレインドナース(明治時代に正規に訓練された看護師)をモチーフに、同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながらも成長し、やがては“最強のバディー”になっていく姿を描く。見上さんが一ノ瀬りん、上坂さんが大家直美を演じる。

 ◇午前8時8分以降、70%台を維持

 第7回は、運送業を営む奥田亀吉(三浦貴大さん)のもとに嫁いだりん(見上さん)の話。夫の亀吉と義母の貞(根岸季衣さん)と関係を築くため、懸命に奥田家に尽くすが、なかなか受け入れてもらえない。一方、直美(上坂さん)は新しいマッチ工場で働きながら、英語の勉強を続けていた。

 テレビの前の視聴者のうち、画面を注視していた人の割合を示す「注目度」は、前日の第6回に続き、オープニングが終了した午前8時8分に一気に上昇。エンディングまで70%台を維持しており、しっかり視聴者を引き付け続けていたことをうかがわせる。

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 ◇ピークは亀吉の「酒! 酒!」

 オープニング前が、りんと亀吉の婚礼の場面などが中心だったのに対し、オープニング後は嫁ぎ先での生活が描かれた。母の美津(水野美紀さん)が反対していた、やや不安な嫁ぎ先だけに、視聴者も婚礼よりも、亀吉がどんな人物かに関心があったのかもしれない。

 りんは、朝食の準備を手伝ったり、運送業の亀吉の仕事を手伝ったり、水汲みをしたりと、懸命に奥田家に少しでも役立とうと奮闘するが、亀吉と貞は関心がない。元家老の娘が嫁いできた。その事実だけで、もう十分ということなのか。それ以上のことは何も求めていないという態度だ。

 第7回のピーク74.6%を記録した午前8時11分は、夕食中に酒をもってこいと言う亀吉に、りんが「少しお酒を控えていただけませんか?」とお願いする場面。まったく聞く耳を持たない亀吉は「酒! 酒!」というだけ。前日は直美の苦境が描かれたが、この日はりんの番。この辺から、りんにとってはつらい場面が続く。

 ◇娘を産むが、冷たい亀吉に“涙”

 エンディングの午前8時14分にも注目度が再び上昇し、この日2番目の73.9%を記録した。直前の午前8時13分から、りんが子供を出産した場面が始まる。生まれたのは女の子で、亀吉は「女け」と喜びもしない。貞も「そんでも家老の娘が産んだ子だ。うちも、はくがつくってもんだわ」「近所中呼んで披露目しねえと」と、関心はそこにしかない。

 午前8時14分台は、りんが「この子の名前はどうしましょ?」と尋ねた直後から。亀吉は「おめえの好きにすればいいべ」とだけ言い残すと、部屋を出ていく。貞も「餅でも振る舞うべ」と、亀吉を追いかける。取り残されたりんは、抱きかかえた赤ちゃんに「おはよう、母上ですよ」と声をかけるが、「父上は……」と言いかけると言葉に詰まる。

 コレラの感染症で急死した父・信右衛門(北村一輝さん)を1人で看取った時ですら泣かなかったりんだが、「父上、さみしい」と涙を浮かべる。前日の直美に続き、ラストで心の叫びを漏らしたりん。視聴者もその場面に引き付けられ、「酒!」の場面と並び、注目度が高くなった。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)

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