ワンピース
第1159話 箱庭をブッ壊せ 脱出!ブロックの国
4月26日(日)放送分
春泥さんの王道BLコメディーマンガが原作のテレビアニメ「ガンバレ!中村くん!!」。原作は、男子高校生・中村男久斗の同級生男子・広瀬愛貴への片思いをめぐる妄想と暴走をどこか懐かしい1980~90年代タッチで描いた話題作で、ヒーローズからコミックスが刊行されている。テレビアニメは4月に放送をスタートし、懐かしさだけでなく新しさも感じさせるポップなビジュアル、テンポのよいギャグシーンなどが注目を集めている。独自の魅力をもつ原作をどのようにアニメ化しようとしたのか。アニプレックスの片岡裕貴プロデューサーに聞いた。
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「ガンバレ!中村くん!!」は、米アニメ配信サービス大手のクランチロールとアニプレックスが共同で作品制作をする企画の中でアニメ化が進行していったという。
「アニメ化を希望するタイトルの中に『ガンバレ!中村くん!!』が入っていたんです。僕自身、クランチロールがアニメ化したいという作品としては少し意外に思いました。ただ、実際に読んでみると、春泥さんの描かれるキャラクターたちが非常に可愛らしくて、懐かしさもあり、温かみがある。デザインとしても非常に洗練されていると感じました。内容自体も特定のジャンルのみにくくられず、幅広い人に見ていただける作品だなと感じて、映像化すべきだと思いました」
「ガンバレ!中村くん!!」は、人とのコミュニケーションが苦手で友達ゼロの中村が高校の入学式で広瀬に一目ぼれし、友達になろうと悪戦苦闘する姿が描かれる。片岡プロデューサーは、中村が抱く感情は「性別を問わない根源的な感情なのではないか」と捉えた。
「中村くんは、物語の冒頭は感情を自らの内にため込んでいく子で、序盤では広瀬くんと友達ですらないんです。でもクラスメイトや部活仲間に気になる子がいて、『興味あるな。友達になりたいな』という感覚は自分にも経験があるし、すごく共感できるなと」
メインキャラクターの中村、広瀬も「特別ではない」と話し、「ただ、中村くんにとっては広瀬くんが特別で。また二人以外のキャラクターもそれぞれにフォーカスしていくと、みんな特徴があって個性的なんです。春泥さんが真摯に愛情のあるキャラクター作りをされているところがすごいなと感じました」と、その魅力を話した。
アニメ化をする際に大切にしたのは、「できる限り親近感を持って形作ること」。そのために、広瀬と中村を魅力的に描くことだった。
「中村くんにとって特別に映っている広瀬くんの魅力を視聴者の皆さんにも一発でわかってもらうためには、何につけても広瀬くんが魅力的でないといけない。広瀬くんは、まだ高校生1年生で子供っぽさや可愛らしさもあるけど、一方でカッコイイ一面や思春期の男子らしい憂いをみせる瞬間もある。春泥さんが原作で描かれている、そんな魅力的な広瀬くんのキャラクターを映像にもうまく落とし込めたら説得力のあるアニメーションになるなと思いました。かたや、中村くんは愛嬌がありつつ、ちゃんと思春期のこじらせた姿をみせて欲しいな、と」
そこで、監督を務めることになったのが、「五等分の花嫁」シリーズや「その着せ替え人形は恋をする」などに参加してきた梅木葵さんだ。制作は「不滅のあなたへ」シーズン2、3、「甘神さんちの縁結び」などのドライブが担当することになった。
「元々梅木さんは、春泥先生の原作の大ファンで、ドライブの宮腰徹プロデューサーからの提案もあり、最初はキャラクターデザインをご相談しました。ただ、作品への理解、キャラクターの解釈も深く、現場としては、梅木さんを中心に作っていくのが作品にとって一番幸せであろうと判断し、監督、さらには脚本もお願いすることになりました」
アニメでは、春泥さんの1980~90年代タッチの絵柄が表現され、懐かしさと共に新しさも感じられる。2つが同居する映像に、見ていると不思議な気持ちにもさせられる。
「梅木さんは監督をやるに当たって、美術やキャラクターの線、撮影の処理の入れ方など細かい部分までかなりこだわって、画作りをコントロールしてくれたので、それが最終的な映像に活きています。ドライブの宮腰プロデューサー、そして吉川貴哉プロデューサーも、梅木さんのビジョンに応えるためにハードな調整も含めて頑張ってくれました。本当に映像の細かな部分までこだわりがつまっていて、正直なところ、無事スケジュールどおり放送までこぎ着けたのは、細かいセクションに至るまで『ガンバレ!中村くん!!』を好きなスタッフの皆さんがプライドを持って最後まで挑んでくれたおかげです」
アニメ「ガンバレ!中村くん!!」は、シンガー・ソングライターの岡村靖幸さんと中島健人さんのコラボレーションによるオープニングテーマ(OP)「瞬発的に恋しよう」、昭和から平成の“懐メロ”を採用した毎週異なるエンディングテーマ(ED)も話題になっている。エンディングテーマはそれぞれのエピソードの内容や中村の心情に寄り添う楽曲が採用され、第1話は村下孝蔵さんの「初恋」、第2話は「バブルガム・ブラザーズ」の「WON’T BE LONG」、第3話は「スチャダラパー featuring 小沢健二」による「今夜はブギー・バックsmooth rap」、第4話は「バービーボーイズ」の「負けるもんか」と選曲の妙を感じさせる。片岡プロデューサーら制作陣は音楽からも作品に親近感を持ってほしいと考えた。
「最初から毎週エンディングテーマを変えたいとは考えていました。『ガンバレ!中村くん!!』の舞台は高校ですが、自分が高校生の時はMDやiPodで音楽を聴きながら帰るとか、今の若い子だとiPhoneで音楽を聴きながら通学するというのが文化的にありますよね。恋愛や友人関係で悩んでいる時に、ふと聴いた音楽に励まされることは誰しもあることで、『この歌って自分のことを歌っているのかな』と思ってしまうこともある。学生時代に部活帰りに音楽を聴いて、まるでそれが自分のBGMかのように肩で風を切る感じというか。『ガンバレ!中村くん!!』であれば、絵柄も相まって、そうした音楽がいつもそばにある青春ならではの雰囲気が、お客さんに届けられるんじゃないかと思いました」
エンディングの選曲については、作品のタッチとの相性も踏まえて、1990、80年代後半の楽曲を選ぶことになった。
「今回はソニーミュージックの皆さんにも協力してもらい、作品に合う楽曲をリストアップした中から、アニメ制作チームとそれぞれの話数に合う楽曲を決めていきました。全曲を通して、年代の垣根もないですし、この作品を見て楽曲を知った学生や海外の方が音楽を深掘りしてくれたら面白いなと」
岡村さんと中島さんによるオープニングテーマも、エンディングテーマとリンクする形で決まったという。
「まず、エンディングで岡村靖幸さんの曲を使いたいと考えていたんです。僕自身、昔から岡村さんの曲は好きなのですが、岡村さんのエッセーの表紙イラストや、『Base Ball Bear』の小出祐介さんと歌った『愛はおしゃれじゃない』のCDのジャケットイラストでは学生服を着ているんですよね。岡村さんのイラストの感じと、いい意味でちょっとこじらせている青春のもやもやした感じが『ガンバレ!中村くん!!』にぴったりだなと。また、岡村さんは80年代からご活躍されていますが現役で、アニメのタイアップでも素敵な曲をいくつも書かれている。そうした点も踏まえ、エンディングのみならずオープニングのタイアップも岡村さんにお願いすることになりました」
“音”の面では、中村を演じる小林千晃さん、広瀬を演じる榊原優希さんら声優陣の好演も光る。
「作品に親近感が湧いたり、『自分も学生の時こうだったな』と感情移入するには声も大事なポイントで、小林さんのコミカルだけど、ところどころ生々しいお芝居と、榊原さんの男の子っぽさ、可愛さも表現できる声というところで、お二人がメインのキャラクターを演じてくれてありがたいです。音響監督の岩浪美和さんも、お芝居に関して役者さんに委ねながら、彼らのチャレンジも引き出すような、キャラクターの魅力を最大限に生かす音響演出をしてくれているのが大きいです」
丁寧にこだわり抜いて制作されたアニメ「ガンバレ!中村くん!!」。片岡プロデューサーは「妥協しない作り方ができた」と手応えを語る。
「『このくらいでいいや』が1個もなかったという。映像面、シナリオ面、コンテ面も、議論を重ねながら作っていきました。多くの人間がかかわる共同作業のアニメ制作においては、ぬるっと何かが決まってしまうような場面も正直あるのですが、『中村くん!!』はもっとやれる、という。自分だけじゃなく、春泥先生も梅木監督も含めチーム全員がそのテンションでやれたところが大きいです」
片岡プロデューサーは「ガンバレ!中村くん!!」をジャンルに縛られないポテンシャルのある作品だと語り、「例えば、この作品をそれこそ高校の同級生が見ているとか、そういう身近なものになっていったらいいなと。たくさんのひとに楽しんで愛してもらえる作品になっていってくれたらと考えています」と思いを込める。
老若男女問わず、思わず「頑張れ!」と中村を応援したくなる「ガンバレ!中村くん!!」。スタッフ、キャストの思いを映像から感じられるはずだ。(しろいぬ/MANTANWEB)
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