映画「スター・ウォーズ」(以下SW)シリーズで屈指の人気を誇る“悪役”を主人公に描くアニメーション最新作「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」(全10話)が、ディズニープラスで毎週月曜に2話ずつ配信中だ。今作の製作総指揮を務めるデイブ・フィローニさんは、ジョージ・ルーカスさんから直々に「スター・ウォーズ」の魂と制作方法を教わり、今年ルーカスフィルムを引き継ぎ社長に就任した人物。幼少期から大のSWオタクであったことからルーカスさん本人に引き上げられ、ジェダイの唯一の弟子を意味する“パダワン”と呼ばれるほど絶大な信頼を寄せられている。そんなフィローニさんの人物像に迫る。
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現在51歳というフィローニさんは、ルーカスさんと共にアニメーション作品「クローン・ウォーズ」(2008~2020年)を作り上げるなど、ファンに愛されるSW作品を多数生み出してきた。
「ジョージ・ルーカスは常にアニメーションを信じ、私が率いる制作チームを信頼してくれていました。これまでの約20年と同じように、これからも彼の教えを実践し続けていきたいと思っています」と宣言しており、SWの中でも圧倒的な人気を誇る“悪役”モールの“知られざる物語”をライトセーバーアクション満載で描く最新作「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」も注目されている。
ルーカスさんが直々に面接して、「クローン・ウォーズ」を共に手掛けることになったフィローニさん。その制作過程で、SWにおけるフォースの考え方や、そもそも映画作りとはどういうものかなどルーカスさんの考えを本人から教わり、壮大なサーガの表も裏も知り尽くしたことで人気作品を連発してきた。
「完璧なスター・ウォーズ」と世界で絶賛される「マンダロリアン」シリーズをはじめ実写作品も手掛け、7年ぶりに劇場公開される最新映画「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」(ジョン・ファブロー監督、5月22日日米同時公開)では脚本と製作を担当するなど、ほぼすべてのSW作品に携わっている。
そんなのフィローニさんの仕事ぶりを、「クローン・ウォーズ」以来モール役の声優としてそばで見てきたサム・ウィットワーさんは「かつてジョージ・ルーカスがしていたように、デイブは制作中、私たち全員を導き、時には現場で編集に携わり、面白いアイデアを出してはどんどん形にしていきました。私自身、彼の存在にとても支えられていると感じていました」とリスペクトする。キャストやスタッフはもちろん、SWファンからも厚い信頼を寄せられているフィローニさんは、名実ともにルーカスさんの後継者になったのだ。
そんなフィローニさんはルーカス流の制作手法を「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」でも踏襲。例えば、映画「スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)」(1978年日本公開、当時のタイトルは「スター・ウォーズ」)以降伝統的に用いられている、ボードに書かれた背景画と実写映像を合成する“マットペイント”という手法を引き継いでいる。
映画「スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(エピソード6)」(1983年)で、銀河を支配するダース・シディアスが帝国軍のデス・スターに到着したシーンに映っている大勢のストームトルーパーは、実は一部が役者ではなく絵だった。この手法は「モール/シャドウ・ロード」でもさまざまな場面で取り入れられ、ブラッド・ラウ監督は「マットペイントという昔ながらの手法に立ち返ったおかげで世界観を深めることができました。特に巨大な都市のシーンはより大きなスケール感を出すことができました」と自信をのぞかせている。
さらに、かつてミレニアム・ファルコンやXウイングなどの模型を作って映画を撮影していたように、今作でも宇宙船の模型を製作。フィローニさんと共にエグゼクティブプロデューサーを務めたアテナ・ポルティロさんは「私たちは昔ながらの手法と新しい手法の両方を取り入れました。今作に登場する宇宙船の表現は、これまでのSWにならって模型から製作しました。キャラクターの動きはかなり進化させましたし、工夫をすることで映画みたいなクオリティーを目指していたんです」と振り返った。
愛弟子として、ルーカスさんが以前語ったアイデアをもとに本作を完成まで導いたフィローニさん。ジェダイを殺し仲間を裏切り続けてきたモールの名を冠し、“ダーク”で“危険”な物語をド迫力のライトセーバーアクションと共に描く最新アニメーション「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」にも、その精神が存分に発揮されている。
「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」の日本語吹き替えでは、モール役を山路和弘さん、デヴォン役を白石涼子さんが声優を担当している。
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