風、薫る:序盤のスピード展開の理由は「養成所に入ってからの物語にたっぷり時間を使いたい」 制作統括が語る今後の見どころ

連続テレビ小説「風、薫る」の一場面(C)NHK
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連続テレビ小説「風、薫る」の一場面(C)NHK

 見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」(総合、月~土曜午前8時ほか)。第5週(4月27日~5月1日)からは、りん(見上さん)と直美(上坂さん)が梅岡女学校付属看護婦養成所に入学し、物語が大きく動き出した。制作統括を務める松園武大さんに、第4週までがスピード展開になった理由や、今後の見どころについて話を聞いた。

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 ◇序盤が怒涛の展開になったワケ

 「風、薫る」は、明治時代を舞台に、大関和(おおぜき・ちか)と鈴木雅(すずき・まさ)という2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフに描く、2人の主人公のバディードラマ。同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながら成長し、やがては“最強のバディー”になっていく。主人公の一ノ瀬りんを見上さんが、大家直美を上坂さんが演じる。

 第4週までは、りんと直美それぞれが看護の道を志すまでの過程にスポットが当たった。りんは結婚し出産、さらには離縁をするなど怒涛の展開が描かれてきたが、松園さんは「第4週までが駆け足になってしまったというお声があるのは理解しております」と話す。

 「第1週は、伝染病の恐ろしさと主人公たちの原点となる出来事を描きました。第2週以降は、りんと直美の運命を左右するような出来事が怒涛のように襲い、押し寄せてくる中で、2人が看護の道に辿り着くまでを描きました。当初から、看護婦養成所に入ってからの物語にたっぷり時間を使いたいという思いがありましたが、実際に脚本を開発していく中で、よりじっくり丁寧に描いていく必要があると感じ、当初の想定よりも養成所の卒業までを長く描くことにしました」

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 物語の舞台となる明治時代の日本では、病人の世話をする看病婦は存在したが、まだ看護婦という職業は知られていなかった。松園さんは「養成所での人間関係はもちろん、りんや直美が看護の道を一歩一歩切り開いていく姿を、大事に丁寧に描いていくべきだと思いました」と説明する。

 「長い時間をかけないと、患者さんやそのご家族、看病婦たちとの交流であったり、心の通いみたいなものを描ききれないなと思ったんです。そこを何よりも大事に描いていかなければいけないと考えていました」

 ◇今後の見どころは?

 看護婦養成所には、りんと直美を含め、個性豊かな7人のメンバーが集まった。そんな7人がどのように成長していくのかも今後の見どころの一つだという。

 「看護というものを専門的にやっていくことが当たり前ではない時代に、未知の世界に飛び込み、難しいことにぶつかったり、向き合ったりすることで、困難を乗り越えていく姿がこの先見えてくると思います。今は同級生たちの絆がこの先どのように結ばれていくのかを描いていますし、この先は黎明期の看護の世界の中でどう成長していくのかを紡いでいければと思っています」

 今後は病院での実習も始まる。医師や患者、その家族、りんや直美たちが実習で訪れる前から病院で働いている看病婦たちに、まだ理解を得られていない看護婦という職業について、どう知ってもらうのか。どのようにして看護の道を一歩一歩進んでいくのか。注目ポイントとなる。

 「もちろんりんと直美も少しずつ関係性を築き、やがてバディーになっていきます。それぞれがそれぞれにとってなくてはならない存在に育っていきますので、そういった関係性の変化にも、ご注目いただければうれしいです」

 看護の道を歩みはじめたりんと直美。2人がこの先、どのような看護婦に成長し、どのようなバディーになっていくのか。今後の展開に注目したい。

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連続テレビ小説「風、薫る」の人物相関図(C)NHK
連続テレビ小説「風、薫る」の人物相関図(C)NHK

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