北野武監督の最新作「アウトレイジ ビヨンド」の初日舞台あいさつが6日、東京都内で行われ、上映後に北野監督と豪華出演者がステージに登場した。同映画のキャッチコピー「一番悪い奴は誰だ?」の該当者について、各人が思い思いに映画の登場人物の名前を挙げる中、北野監督は製作の「テレビ東京とワーナー・ブラザーズ」とばっさり。「ヤクザ映画なのに、なんでこんなにコメディーやらなきゃいけないのかっていうくらい、たくさん宣伝させられましたよ。三浦(友和)さんやみんなにバラエティーに出てもらったり、ヤクザ映画とまったく関係ないことばっかりやって(苦笑)」と嘆いてみせた。
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舞台あいさつには、西田敏行さん、三浦友和さん、加瀬亮さん、高橋克典さん、桐谷健太さんも登壇。今作で、迫力満点の怒声を聞かせた西田さんは「スポーツジムに行ったような爽快感があった」と振り返り、銃撃戦を繰り広げた高橋さんは「デビューからの20年分を凌駕(りょうが)するくらいの弾数を撃たせていただいた」と舞台裏を明かした。
また、登場人物の“全員悪人”ぶりを、西田さんは、幼少期に映画を見た際のエピソードを引き合いに、「お姫様が手ごめにされそうになるシーンでおばちゃんがスクリーンに向ってミカンを投げていたんですけど、この映画だったらみんなに投げるだろうなって」と笑いを交えて評した。一方、北野監督は「悪人というよりは全員善人。アフリカのサバンナに行くと弱肉強食の世界。動物の世界では一生懸命生きるのは当たり前のこと」と語り、「だいたい、この“全員悪人”ってコピーはプロデューサーが付けたんだよ。タイトルだって、俺は『朝のラジオ体操』ってつけようと思ったのに」とジョークを飛ばしていた。
「アウトレイジ ビヨンド」は、前作「アウトレイジ」(10年)から5年後が舞台。熾烈(しれつ)な下克上は決着がついたはずだったが、ヤクザ壊滅を図る警察が動き始める。利用されたのは死んだはずの男・大友だった。やがてだましや裏切りの火種がくすぶりはじめ、「関東対関西」の巨大抗争へと発展していく……という展開。前作からは、大友役のビートたけしさん(北野監督)や、三浦さん、加瀬さんらが引き続き出演し、新たに西田さん、高橋さん、桐谷さんらが加わっている。(毎日新聞デジタル)
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