注目ドキュメンタリー:「深海の巨大生物」 ダイオウイカの戦いを再現 巨大深海ザメも

(C)NHK/NEP/DISCOVERY CHANNEL
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 深海に生息し、成長すると全長18メートルにもなる巨大生物「ダイオウイカ」の生態や進化の過程などを検証するドキュメンタリー番組「NHKスペシャル シリーズ深海の巨大生物 伝説のイカ 宿命の闘い」(NHK総合)が27日、放送される。昨年、世界で初めて撮影されたダイオウイカの映像やダイオウイカとマッコウクジラの戦いを再現したコンピューターグラフィックス(CG)などを放送する。28日には、世界で初めてメガマウスザメの生態をとらえた映像やヘビのような姿のラブカなど深海ザメの生態に迫る「謎の海底サメ王国」も放送される。

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 ダイオウイカは、地球上最大の無脊椎(せきつい)動物で、欧米では船を襲う海の怪物「クラーケン」のモデルとして知られてきた。世界中のメディアや研究者が深海で泳ぐ生きた姿の動画撮影に挑み、なかなか成功しなかったが、2012年にNHK取材班や国立科学博物館の窪寺恒己博士らによって小笠原諸島近くの深海で世界で初めて撮影に成功。1月にNHKスペシャルで放送され、平均視聴率16.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高視聴率を記録するなど話題となった。

 今回の番組「伝説のイカ 宿命の闘い」では、スーパーコンピューターを使ってダイオウイカの生態を分析。昨年、撮影に成功したダイオウイカが黄金に輝いていた理由にも迫る。スタジオには、窪寺博士や世界初の撮影に成功した潜水艇「トライトン」(同型機)の実物が登場。ゲストとして仲間由紀恵さん、千原ジュニアさん、荒俣宏さんも出演する。

 「謎の海底サメ王国」は、駿河湾、相模湾で約4年かけて撮影した映像を公開。体長約5メートルと巨大で大きな口を持つメガマウスザメやヘビのような姿のラブカ、“悪魔のサメ”と呼ばれ、アゴが飛び出し顔が変形するミツクリザメなど深海ザメの生態に迫る。メガマウスザメは、これまで世界で50例ほどしか発見されていないこともあり、貴重な映像となる。

 「NHKスペシャル シリーズ深海の巨大生物 伝説のイカ 宿命の闘い」はNHK総合で27日午後7時半に放送。「謎の海底サメ王国」は28日午後9時に放送。(毎日新聞デジタル)

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