テレビガイド誌でありながら、サブカルチャー誌としても人気の雑誌「TV　Bros．」（東京ニュース通信社）をテレビ番組化したWOWOWの「TV Bros．TV～異色テレビ誌・テレビブロスがテレビになってるよ。～」の25日放送の第2回の収録がこのほど同局で行われ、タレントの清水ミチコさんが収録後、取材に応じた。清水さんは「映像だからものまねを披露できる」と、番組がレギュラー化したことを喜び、「新ネタを見せたい。能年玲奈さんのものまねで『一人あまちゃん』ができるといいですね」と、新ネタについて構想を語った。

あなたにオススメ

「豊臣兄弟！」では池松壮亮が！　大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る

　「TV Bros．TV」は、“面白ければなんでもアリ”という雑誌のコンセプトそのままに、豪華コラム連載陣が次々に出演し、シュールな笑いとともに、一見バカバカしいと思える企画に取り組んでいくマガジン形式の番組。昨年11月に「大人番組リーグ」の1番組として放送され、12番組中4番組に与えられる月1回のレギュラー放送枠を獲得し、7月から毎月第4日曜に放送している。

　清水さんは、番組のレギュラー化について「人のテレビ番組について好き放題書いていたブロスが、どういうふうにテレビを作るのかと思ったけれど、意外と面白いものができそう……」とうれしそうに語り、「コント番組も減っているので、自分の得意なことを時間とお金をかけて撮ってもらえる機会がありがたい。最大限（持てる力を）発揮したい」と意気込んだ。清水さんは、25日の放送回から、エレベーターに乗って、女優の桃井かおりさんや大竹しのぶさんなどさまざまな人物のものまねをしている自分に会いに行くという新企画「女のエレベーター」をスタートさせる。

　清水さんは自身のコンサートで、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で能年さんが演じる主人公・アキのものまねを披露したといい「へたくそでラジオでからかわれている」と苦笑。しかし、「地声が（「あまちゃん」に出演している）美保純さんに似ているので、あともう一人（の登場人物）くらいできれば、『一人あまちゃん』になる！」と力を込め、完成したら「番組で見せたい」と語った。ほかには「却下されちゃったけれど、海外でネタを見せたい。インドネシアでデヴィ夫人のものまねしたい」と野望を語って、スタッフを困惑させていた。

　仲里依紗さんと箭内道彦さんがナレーションを担当する第2回は、清水さんの新企画のほか、松尾スズキさんのママさんコーラスが登場。中国で絶大な人気を誇る蒼井そらさんの中国語講座も開始する。清水さんは「熱意があるのかもしれないけれど、いわゆるプロ集団じゃない」と同番組スタッフをからかいながらも、「テレビ離れが進んでいるので、テレビブロスくらいの温度の低い人たちがテレビを作った方がいいんじゃないか」とアピールしていた。番組は、WOWOWプライムで毎月第4日曜午後11時に放送。（毎日新聞デジタル）