瀧本美織:真っ赤なドレスでベネチア映画祭のレッドカーペットに登場

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 イタリアで開催中の「第70回ベネチア国際映画祭」のコンペティション部門に出品している宮崎駿監督の劇場版アニメ「風立ちぬ」でヒロイン・菜穂子の声を演じた女優の瀧本美織さんが1日(現地時間)、同映画祭のレッドカーペットイベントと公式上映に出席した。瀧本さんは、スタジオジブリの星野康二社長のエスコートで、「カーペットに溶け込もう!」という思いで決めたという肩を大きく露出した真っ赤なドレス姿でレッドカーペットに登場。三大映画祭(カンヌ国際、ベルリン国際)は初めてで「心臓がドキドキしました。しっかりと目に焼き付けようと思ったのですが、緊張してしまって記憶があんまりないです」と心境を語った。

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 宮崎駿監督の引退が発表された公式会見(現地時間1日午後1時)に続き、午後7時過ぎから行われた公式上映で瀧本さんは「宮崎監督は声優、女優としてどうあるべきかということの前に、人として大切なことを教えてくださいました」と感謝の言葉を述べた。公式上映では、映画の冒頭でスタジオジブリのロゴマークが出てきた瞬間に大きな拍手が沸き起こり、本編が終わり、エンディングで主題歌「ひこうき雲」が流れると、場内では約5分間にも及ぶスタンディングオベーションが起こった。

 瀧本さんは「エンドロールが始まるとお客様が立ち上がってずっと拍手をしてくれたので、感動しました。すぐ後ろに小さな女の子がいて、その可愛い姿にも癒やされました」と感激した様子。さらに、「今まで、家族や友だちと何度も『風立ちぬ』を日本で見てきたのですが、試写のとき以来です、こんなに泣いてしまったのは」と思わず涙を流したことを告白した。

 「風立ちぬ」は現地イタリアでコンペティション部門に出品された他の上映作品に比べ、現時点で高評価を得ており、アニメーションとしては史上初となる金獅子賞への期待が高まる。瀧本さんは「賞がとれたときには、改めて監督をはじめスタッフのみなさんに大きな拍手を送りたいです」と話している。(毎日新聞デジタル)

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