あぶさん:長寿野球マンガが41年の歴史に幕 ついにホークス退団

「あぶさん」の完結記念イラスト(C)水島新司/小学館
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「あぶさん」の完結記念イラスト(C)水島新司/小学館

 実在のプロ野球界を舞台にした水島新司さんの長寿マンガ「あぶさん」(小学館)が2014年2月5日発売の「ビッグコミックオリジナル」(同)2014年2月20日号で完結し、約41年の歴史に幕を閉じることが20日、明らかになった。同日発売された同誌2014年1月5日号で主人公・景浦安武は41年にわたって在籍したソフトバンクホークスを退団。残り3話で完結を迎える。

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 水島さんは「『あぶさん』は、実際のプロ野球をリアルタイムでマンガ化した初めての作品だったと思います。しかも、主人公の景浦安武は、プロ野球選手として実在の選手たちと勝負してきました。数え切れないほどの多くのプロ野球選手の皆さんから応援と協力をいただきながら、この作品は育ってきたように思えます。長い長い41年間でした。最終回まであと、3話です。2014年2月5日発売の『ビッグコミックオリジナル』4号誌上にて、読者の皆さまには改めてごあいさつをさせていただきます」とコメントを寄せている。

 「あぶさん」は1973年に「ビッグコミックオリジナル」で連載をスタートした野球マンガで、コミックスは104巻まで発売されており、累計発行部数は2200万部を誇る。コミックス最終107巻は14年3月末に発売される。

 主人公の酒豪の強打者・景浦安武は、73年にドラフト外で南海ホークス(当時)に入団し、ダイエー、ソフトバンクとホークス一筋で活躍。“ 物干しざお”と呼ばれる37インチの長尺バットと、打席に入る前に口に含んだ酒をバットのグリップ部分に向かって吹き付ける儀式“酒しぶき”が有名。代打専門からレギュラーになり、91~93年に3年連続で3冠王に輝いたほか、打率4割を達成した。09年に引退した後、10年からはソフトバンクの2軍助監督に就任し、13年には1軍助監督に昇格。13年オフにソフトバンクを退団した。09年10月には福岡Yahoo! JAPANドーム(当時)で、引退セレモニーが行われたことも話題となった。

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