“ものまねメーク”で話題のタレントのざわちんさん(21)。先日の女性向けファッションイベントで、滝川クリステルさんと米歌手アヴリル・ラヴィーンさんを披露したほか、フィギュアスケートの浅田真央選手、羽生結弦選手や、人気グループ「嵐」や「ワン・ダイレクション」のメンバーなどのものまねメークも話題となった。その原点は「女優の桐谷美玲さん」だという。ものまねメークをはじめたきっかけや、メークが完成するまでの工程をざわちんさんに聞いた。
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ざわちんさんがものまねメークを始めたのは中学3年のころ。「桐谷美玲さんに憧れて、彼女のようになりたい」と思ったことから、桐谷さんの髪形やまゆげ、メークをまねた。すると学校の友人たちから、「似ている」と絶賛されるほど近づき、さらに日本の有名人を知らないフィリピン人のいとこが来日した際、桐谷さんのポスターを見て自分と間違えられたことから、その出来栄えに自信を持ったという。
その後、高校1年のときには、好きになった男性がファンだったというモデルのくみっきーこと、舟山久美子さんのものまねメークに挑戦。さらに「流行していた有名人に次々と“変身”していた」と振り返った。
ざわちんさんのものまねメークは、まず、3~4時間かけて、インターネットでものまねをする相手の画像を50~100枚収集する。その画像を基に約4時間かけてメークをし、仕上がったらスマートフォンを使って自撮り(自分で自分を撮影)。一番似ている角度を見つけて、さらにメークに微調整を加える。メークは「平面だけをまねするのではなく、“3D”で立体的に全ての角度が似るように仕上げます」といい、画像集めから完成までは平均約12時間。「納得いかなかった場合には2日かけることもある」という。
なかでも重視しているのがまゆげ。「まゆげだけでも似ていれば、その人の雰囲気が出るんです。だから、まゆげはとことんこだわって完コピする! ものまねする相手のまゆげのベースを描いて、(自分のまゆげの)余分な部分はコンシーラーで消します」と明かした。また「衣装や髪形にもこだわります。そこまで完璧にまねしてこその、ものまねメークなので」と語った。
最近、好評だったのは浅田選手と羽生選手。しかし羽生選手は「苦戦した」という。「私は(目が)二重なんですが、羽生選手のたれた一重を作るのに時間がかかりました。理想のウィッグもなかなか見つからなくて、1回やって納得いかなかったので、翌日に持ち越しました」と舞台裏を明かす。
しかし、ソチ冬季五輪の女子フィギュアスケートの村上佳菜子選手が、浅田選手のものまねメークとともに「すごい」とツイートしたことに触れ、「間近で見ている人に褒めていただいたのはうれしかった」と笑顔を見せた。
ざわちんさんは、1月にものまねメークのテクニックを紹介する初の書籍「ざわちん Make Magic」(宝島社)を発売し、約2カ月で11万5000部を突破する大ヒットとなった。同書では、ローラさん、篠田麻里子さん、浜崎あゆみさん、英モデルのカーラ・デルヴィーニュさんなど国内外の人気スターをまねている。
これまでのものまねメークで「自分に似合うメーク法が見つかった」という。「ものまねをすることで最終的に最高の自分になれるし、メークのスキルアップにもなる。全然可愛くなかった私が、今はマシになった。(昔は)男っぽかった私が、女らしくなれたのは、ものまねメークのおかげ」と語り、「ぜひみなさんにも、なりたい顔に挑戦してほしい」と呼びかけている。
<プロフィル>
1992年8月16日生まれ。群馬県出身。有名人のものまねメークを得意とし、安室奈美恵さんやきゃりーぱみゅぱみゅさんなど自身のブログで次々と新作を発表。テレビや雑誌などで多く取り上げられている。
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