俳優の阿部サダヲさんが、「ゴールデンスランバー」(2010年)などで知られる中村義洋監督が本格時代劇に初挑戦する映画「殿、利息でござる!」に主演することが4日、明らかになった。阿部さんが時代劇で主演を務めるのはドラマ、映画を通じて今回が初で、さびれ果てた小さな宿場町で造り酒屋を営む主人公・穀田屋十三郎(こくたや・じゅうざぶろう)を演じる。また俳優の妻夫木聡さんと瑛太さんの出演も発表された。阿部さん、妻夫木さん、瑛太さんの3人が同一作品にそろって出演するのも初めて。
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「殿、利息でござる!」は、映画化もされた「武士の家計簿」の原作者で歴史学者の磯田道史さんの著書「無私の日本人」に収録されている一編「穀田屋十三郎」が原作の、実話を基にした“エンターテインメント実録時代劇”。今から240年前の江戸時代中期、仙台藩吉岡宿が舞台で、年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、十三郎(阿部さん)らが藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」を立て、奔走する姿が描かれる。妻夫木さんは十三郎の弟・浅野屋甚内(あさのや・じんない)、瑛太さんは町一番の知恵者で茶師の菅原屋篤平治(すがわらや・とくへいじ)を演じる。
阿部さんは「時代劇と聞いて、馬に乗ったり派手な立ち回りがあるのかと勝手に思っていた」といい「そういうのが全くないのに、すごいカッコいい男たちの話で新鮮。自分も時代劇の主演は初めてですし、中村監督も時代劇を初めてお撮りになるということで、新鮮な時代劇が生まれるといいなあと思います」とコメント。また中村監督と「ずっとご一緒したいと願っていた」という妻夫木さんは「今はただただ撮影が楽しみでしょうがありません」と心境を明かし、「アヒルと鴨のコインロッカー」(2006年)以来、9年ぶりの中村監督作品への出演となる瑛太さんは「すがすがしい気持ちで役を演じ、良い作品になるように日々精進してまいります」と意気込みを語っている。
一方、中村監督は「ここぞという時には必ず呼ぼうと決めていたサダヲさん、瑛太くん、妻夫木くんら、頼もしいキャストの方々が集まってくれました」とキャスティングへの自信を見せ、「とは言え、そこはエンターテインメント。武士より武士らしかった百姓たちと、私欲や保身しか頭にない武士との対決です。なんだ、今の日本と(うちの職場と)ちっとも変わらないじゃないか、なんて思いながら見ていただけたらうれしいです」とメッセージを送っている。
映画は、2016年初夏公開予定。
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