アイドルグループ「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」の玉森裕太さんの初主演映画「レインツリーの国」(三宅喜重監督)が21日に公開される。モデルや歌手、女優など幅広く活躍する西内まりやさんが、ヒロイン役で実写映画に初出演を果たした。原作は「図書館戦争」などで知られる人気作家、有川浩さんのロングセラーの恋愛小説で、同じ有川作品が原作の「阪急電車 片道15分の奇跡」(2011年)を手掛けた三宅監督がメガホンをとった。玉森さんと西内さんという今をときめく2人の初々しい演技に胸が“キュンキュン”すること必至だ。
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大好きだった小説「フェアリーゲーム」の結末が思い出せずにインターネットで検索していた会社員の向坂伸行(玉森さん)は、「レインツリーの国」というブログにたどり着く。そこに書かれていた感想に共感した伸行は、ブログの管理人のひとみ(西内さん)にメールを送り、そこから2人はメールでやりとりするようになる。ひとみがつむぐ言葉に引かれていった伸行は、ひとみに直接会いたいと思うようになるが、ひとみには伸行に会うことができない理由があった……というストーリー。
今作で西内さんが演じる人見利香(ひとみというのは名字だった!)は、高校生のときの事故で感音性難聴を患い、それから自分の殻に閉じこもっているという役柄。そんな利香の心を玉森さん演じる大阪出身の伸行が、飾らない人柄と優しさで徐々に開いていく。「レインツリー」はアメリカネムノキの別名で、花言葉は「歓喜、胸のときめき」。利香のブログのタイトル「レインツリーの国」は利香が耳のことを気にせずに伸び伸びと振る舞える場所という意味を込めて付けられた。そこから伸行は外の世界に利香を連れ出そうとする……。
恋愛中のときめきや切なさ、思いがすれ違うもどかしさなどの心模様が美しい映像とともに描かれている。さらに、恋愛だけでなく、それぞれの家族の絆や殻を破って一歩踏み出す生き方なども加わり、単純にすてきな恋愛物語だけで終わらず、人生までも考えさせられるヒューマンストーリーに仕上がった。西内さん演じる利香が髪をばっさり切って、髪をかき上げ、堂々と補聴器を見せるシーンは今作の名シーンの一つだ。さらにラストのキスシーンは、クリスマスのシチュエーションも相まって、美しく感動的な最大の見せ場になった。まさに、この季節にふさわしい王道のデートムービーだ。21日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほか全国で公開。(細田尚子/毎日新聞デジタル)
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