男子フィギュアスケートの羽生結弦選手が、阿部サダヲさん主演の「殿、利息でござる!」(中村義洋監督)で映画初出演を果たすことが4日、明らかになった。役者としての演技も初めてという羽生選手が演じるのは、仙台藩の藩主・伊達重村(だて・しげむら)で、羽織袴に身を包んだ美しいまげ姿も初公開。「殿様として、威風堂々とした姿と優しさを兼ね合わせるそのギャップを、自分なりに表現できればと思い、一生懸命やりました。ぜひ楽しみにしてください」とアピールしている。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
「殿、利息でござる!」は、映画化もされたベストセラー「武士の家計簿」の作者・磯田道史さんの著書「無私の日本人」に収録されている一編「穀田屋十三郎」が原作。江戸時代中期の仙台藩吉岡宿が舞台で、年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、穀田屋十三郎(阿部さん)ら住民9人が藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」を立て、奔走する姿を描く。
実話を基にしたストーリーで、「地元宮城にこんな素晴らしい話があったということに驚いています」という羽生選手。映画には阿部さんのほか、竹内結子さん、松田龍平さん、妻夫木聡さん、瑛太さんら豪華キャストも出演する中、困窮する庶民の前に颯爽(さっそう)と現れる“伊達の殿様”という重要な役どころを務める。
羽生選手は「お芝居はスケートとは違って振りが無く、言葉を使い、セリフに合わせて動かなければいけないのでとても難しく、撮影現場では緊張してしまいましたが、映画製作の雰囲気を感じられて、すてきな俳優さんたちにもお会いできて楽しかったです」とコメント。撮影は昨夏に行われたといい、「試合のプログラムだけではなくエキシビジョン、ショーなどでも、表現者として今回の貴重な経験をいかすことができたのではないかと思っています」と明かしている。
一方、主演の阿部さんは「殿役が誰か、なかなか明かされず、役者同士で予想をしてたのですが、まさか羽生結弦さんとは思いませんでした……」と驚き、「現場リハーサルでいきなりぶっつけ芝居だったにもかかわらずセリフも完璧に入っていて素晴らしかったです」と絶賛。「本来、殿様を庶民が見てたら『頭が高い』と言われるんでしょうけど、もう、ずっと笑顔で見つめてしまいました(笑い)。キレイでした(笑い)」と語っている。
また、中村監督は羽生選手の起用理由について「ついつい豪華キャストにしてしまったため、彼らが『殿様=雲の上の人』と仰ぐ俳優さん、というのがなかなか見つからなくなってしまいました。そんな時に出たのが羽生さんのお名前。これはもう問答無用の雲の上の人で、かつ、この映画の舞台となる宮城県のご出身ですから、どこかで伊達の殿様との縁やゆかりがあったとしても不思議じゃありません」と説明。「本当にとんでもない人をキャステングしてしまったもんだよなあと、僕ら自身も今だにおののいている次第です」と明かしている。映画は5月14日公開予定。
東宝の2025年の配給作品ラインアップ発表会が12月23日、TOHOシネマズ 日比谷(東京都千代田区)で行われ、2024年の興業収入などが発表された。市川南取締役専務執行役員は、…
2012年から7シリーズにわたって放送されたテレビ朝日系の人気ドラマの完結作となる映画「劇場版ドクターX」(田村直己監督)のクランクアップ写真が公開された。主演の米倉涼子さんをは…
俳優の米倉涼子さんが12月22日、東京都内で行われた主演映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督)の“舞台あいさつFINAL”に登場。イベント終盤にあいさつを求められた…
花沢健吾さんのマンガが原作の映画「アンダーニンジャ」(福田雄一監督、2025年1月24日公開)の新キャストが発表された。津田健次郎さんが、謎の存在「アンダーニンジャ(UN)」の声…
木村拓哉さんが12月21日、歌舞伎町シネシティ広場(東京都新宿区)で行われた、主演映画「グランメゾン・パリ」(塚原あゆ子監督、12月30日公開)のレッドカーペットイベントに登場。…