女優の杉咲花さんが、25日から北海道夕張市で開催されている「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016」(ゆうばり映画祭)で、期待の俳優に贈られる「ニューウェーブアワード」女優部門を受賞した。昨年はヒロイン役を務めた「トイレのピエタ」(松永大司監督)をはじめ、数々の映画に出演するなど“新しい波(ニューウェーブ)を起こしてほしい映画人”の賞にふさわしい活躍だった杉咲さんに、受賞の喜びや女優としての目標、18歳の今の心境などを聞いた。
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杉咲さんは、2015年は「トイレのピエタ」のほか「繕い裁つ人」(三島有紀子監督)や「愛を積むひと」(朝原雄三監督)など数々の作品に出演。さらに、2016年春にスタートするNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」への出演も決まっているなど、その活躍に注目が集まっている。
そうした活躍が認められ、ゆうばり映画祭では「ニューウェーブアワード」を受賞。杉咲さんは「素直にうれしかった」と喜びを語る。賞を獲得して注目が集まることは、自身が関わった作品へ注目が集まることでもある。杉咲さんは「関わることができた作品を、(受賞で)この機会に届けることができるのは、すごくうれしい」と語る。受賞した理由について、本人は「どうしてなのかは正直分からない」と控えめに語るが、ただ、活躍の代表作でもある「トイレのピエタ」について、「監督が(力を)引き出してくださった」と杉咲さん。例えば、「相手役の(ロックバンド「RADWIMPS(ラッドウインプス)」の)野田洋次郎さんも、もともと俳優ではない方ですけど、新しく挑戦していて、役に入り込んでいる。そんな方と毎日(現場で役に)入り込んでいたら、役でしかいられなくなってしまって……。お互いに高め合っていけたのかな、と思います」と振り返る。
もともと、それ以前から変化は感じていた。「繕い裁つ人」の頃から、映画の仕事が増えたといい、「映画ってこうやって撮るんだと知って、映画を好きになって。これからももっと関わりたい、と思うようになりました」と心境の変化を明かす。時間の制約が顕著なテレビドラマなどと比較すると、映画は時間をかけて撮ることができる。杉咲さんは「(映画は)納得するまで撮ろうとする、その環境がすごく居心地が良くて……すてきだなと思いました」と笑顔で語る。
演技をするうえで、心がけているのは「感じたことを、本当に受けとめて、返すこと」という。「いろんな現場を経験すると、こうやったらこれはうまくいかないとかうまくいくとか、その辺がたぶんだんだん分かってくる。そしてそれがいつか“技術”になってしまうと思うんですけど、私はそういう計算をしてやるのがすごく苦手で。それをしてしまうと、きっと見ていて(観客も)面白くないと思うので、そういうことはしたくなくて」と芯の強さものぞかせる。
◇「毎回不安を抱えている」 プライベートで悩みも
2014年には、情報誌「日経トレンディ」(日経BP社)が予測する「2015年の顔」の一人に選ばれた。その後の活躍は予測通りとなったわけだが、意外にも自身では「(活躍の)手応えは全然ないです」と冷静に語る。「作品ごとに毎回不安を抱えているし、いい作品にしたいという思いもあるし……撮影が終わって完成して、プロモーションをして皆さんに届くという、その全部の過程をギリギリで乗り越えてきている感じがします」と18歳らしい心境もちらりとみせる。
プライベートでは学校生活に悩んだ時期もあったなど、18歳としての横顔も見せる。杉咲さんは「高校に入ってから急に友達の作り方が分からなくなってしまって」と苦悩を明かす。役と普段の自分との切り替えがうまくできなかったことから生まれた葛藤だったという。だが、周囲を肯定してみることで、考えが一変した。否定ではなく周囲を受け入れることができるようになり、「(卒業までの)最後の2週間は本当に楽しかった」と笑顔で明かす。
18歳になり、さらに活躍の場が広がることが期待されるが、今はどのような目標を胸に秘めているのだろうか。聞くと、「挑戦したい役はあまり浮かばない」としつつも、10代の間に「早いうちに、英語を習いたい」との答えが返ってきた。「映画ってたぶん、社会に(メッセージを)届けることができると思うので。それを現地の言葉で伝えられたら」と思いを語った。
<プロフィル>
すぎさき・はな。1997年生まれ、東京都出身。映画は「イン・ザ・ヒーロー」(2014年9月)、「繕い裁つ人」(15年1月)、「トイレのピエタ」(15年6月)、「愛を積むひと」(15年6月)など多数出演。4月スタートのNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」への出演も決まっている。
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