人気マンガ「遊☆戯☆王」の劇場版アニメ「遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」(桑原智監督)が23日から公開される。完結した原作のその後を描いた作品で、原作者の高橋和希さんが原作・脚本・キャラクターデザイン・製作総指揮を担当し、完全オリジナルストーリーとして製作されたことも話題になっている。原作ファンにはおなじみの“デュエル(決闘)”シーンの迫力や、登場するモンスターの美しいビジュアルが見どころだ。
ウナギノボリ
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「遊☆戯☆王」は、1996~2004年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された人気マンガ。「千年パズル」を解いたことにより闇の人格を手に入れ、闇のゲームの番人となった内気な少年・武藤遊戯の活躍を描いている。劇場版は、別人格「闇遊戯」との戦いを終えて日常を取り戻したかに見えた主人公の遊戯の前に、ある日、謎の少年・藍神(あいがみ)が現れる。時を同じくして、世界中で謎の失踪事件が次々と発生し……というストーリー。遊戯役の声を俳優の風間俊介さん、ライバル・海馬瀬人役を津田健次郎さんが担当し、ゲスト声優として藍神役で林遣都さん、藍神に付き添う謎の少女・セラ役で花澤香菜さんが参加している。
原作「遊☆戯☆王」が連載開始から20周年を迎えた今年作られた初の長編劇場版アニメ。原作者の高橋さんが書き下ろしたとあって、心待ちにしていた原作ファンの期待は高かったに違いない。完成した作品は複雑に練られたストーリーや魅力的なオリジナルキャラクターなど期待を裏切らない仕上がりだ。やはり「遊☆戯☆王」といえば、ファンが最も期待するのは“デュエル(決闘)”シーンだろう。美しいビジュアルで大スクリーンを所せましと動きまわるモンスターたちが繰り広げるデュエルは、見終わったあとで疲弊している自分に気づくほど、とにかく圧巻の迫力だ。「ブラック・マジシャン」や「ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン」などおなじみのモンスターたちが活躍する姿もファンの心をくすぐるだろう。ネタバレになるので詳細は控えるが、少年マンガらしいラストも“王道”感にあふれていて気持ちが盛り上がる。原作未読でも映像の美しさと迫力は味わえるが、デュエルのルールやカードの知識など予備知識があった方がより楽しめることは間違いないため、できればマンガで予習してから映画に臨みたい。23日から渋谷TOEI(東京都渋谷区)ほか全国で公開。(河鰭悠太郎/MANTAN)
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