薬屋のひとりごと
第36話 華瑞月
3月28日(金)放送分
話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などの岡田麿里さんと、「キルラキル」のトリガーがタッグを組んだオリジナルアニメ「キズナイーバー」です。アニプレックスの瓜生恭子プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
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――作品の概要と魅力を教えてください。
協調性が求められる現代社会において「愚鈍」「独善ウザ」「脳筋DQN(ドキュン)」「狡猾リア」「上から選民」「不思議メンヘラ」「インモラル」といった協調性に欠ける特性をもつ高校生7人が、人間同士で痛みを共有するシステム「キズナシステム」でつながれてしまいます。同じクラスでありながら全く性格も異なり、違うグループに属していた少年少女たちが、「キズナシステム」でつながれた「キズナイーバー」として、謎の少女に課されるミッションに挑戦し、お互いの痛みを共有しながら、恋や友情を育み、成長していく青春群像劇です。
岡田麿里さんが描く、とにかく個性的だけれど等身大の高校生たちの繊細な心の動き、そして真剣なシーンでもクスッとしてしまう岡田さんならではの言葉のチョイスはこの作品の魅力の一つだと思います。そしてトリガーさんが作られた映像は、光の演出だったり、本当に細かいところまでつけられたキャラクターの芝居もあり、そのキャラクターたちの心の動きが鮮烈に描かれています。
――タイトルの由来は?
今回のテーマである「キズ」と「キズナ」、そして少し他者とのコミュニケーションが苦手な登場人物たちを表す「ナイーヴ」を組み合わせた造語です。岡田麿里さんがつけられたのですが、「naive」には「(考えなどが)甘い」という意味もあるので、第1話で阿形勝平(あがた・かつひら)が園崎法子に言われた「うどん」の「どこまでも……甘い」というセリフともリンクしています。そこも考えられて付けられたみたいです。
――アニメにするときに心がけたことは?
本編制作については、小林寛監督やキャラクターデザイン・総作画監督の米山舞さんはじめ、トリガーの素晴らしいスタッフの皆さんが集結しているので、全く心配していませんでしたし、実際できあがったものを見てそう思っています。
オリジナル作品というところで、とにかくこの魅力的なキャラクターたちを知ってほしいと思い、勝平役の梶裕貴さんをはじめ、キャラクターに声を当ててくださっているキャストさんにもたくさん協力していただいて、放送前はとにかくキャラクターを見せることを中心に展開していきました。
日染芳春(ひそむ・よしはる)だけは、ドM設定を内緒にしていたので露出が少なめでしたけど……。ホームページでいろいろなキャラクターボイスなども公開しているのでぜひチェックしていただきたいです。
――作品を作るうえでうれしかったこと、逆に大変だったことは?
「キズナシステム」という特殊な設定があるので、そこをどう伝えていくかはシナリオの段階から、かなり悩んだ部分です。映像の面では、痛みを共有するという視覚的に伝わりづらい要素を、エフェクトを使ってわかりやすく演出してくれています。腕のキズが光るのもその演出の一つですが、身体の痛みでは青く光っていたものが、第5話から心の痛みも共有されるようになり、心の痛みのときには黄色く光るようになり、視覚的にも彼らが感じている痛みが分かるようになっています。
ただ、システムの設定の部分よりも、キャラクターの心の動きを見ていただきたいと思っているところもあって、どこまで説明するかなど、見せ方のバランスが難しかったな、と。あとは……大変だったというほどではないですが、電車の中で天河一(てんが・はじめ)の話を他のスタッフとしていて名前を連呼していたら、向かいに座っていた方がものすごく驚いた顔をしてこちらを見ていて。最初は何で見られているのか気付かなくて……少し恥ずかしかったです(笑い)。
――今後の見どころを教えてください。
身体の痛みだけでなく、心の痛みも共有するようになった「キズナイーバー」たち。少しずつ、それぞれの感情や関係が変化しています。勝平と園崎の関係性はもちろんですが、高城千鳥の勝平への思い、千鳥を応援するといった天河の思い、新山仁子も何か気になっているようですし……。彼らの感情が複雑に絡み合っていきます。
また、第2話で「人を殺したことがある」と言っていた牧穂乃香の過去も明らかになります。彼女の過去にキズナイーバーたちはどう向き合うのか、第5話で押し倒されてチェリーボーイ呼ばわりされていた由多次人(ゆた・つぐひと)はどうするのか……。どのキャラクターからも目が離せません! そして、舞台になる洲籠市のゆるキャラ「ゴモリン」の衣装のバリエーションがどんどん増えるので、注目してください。
――ファンへ一言お願いします。
友達という存在、人の痛みを感じること、人と人とのキズナ……とても大切なテーマを持った作品ではありますが、それ以上にエンターテインメントとして心から楽しめる作品になっていると思いますので、キズナイーバーたちと一緒にモヤモヤしたり、ドキドキしたりして、目いっぱい青春を感じていいただけたらうれしいです!
アニプレックス プロデューサー 瓜生恭子
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