アントニオ猪木:モハメド・アリさんとの“世紀の一戦”秘話激白 「楽勝だと思っていた」

モハメド・アリさんとの“世紀の一戦”について語ったアントニオ猪木さん(右)=テレビ朝日提供
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モハメド・アリさんとの“世紀の一戦”について語ったアントニオ猪木さん(右)=テレビ朝日提供

 元プロレスラーのアントニオ猪木さんが、12日に放送される「モハメド・アリ緊急追悼番組 蘇る伝説の死闘『猪木vsアリ』」(テレビ朝日系)で、今月3日に74歳で亡くなった元プロボクシング世界ヘビー級王者のモハメド・アリさんとの“世紀の一戦”についての秘話を明かすことが9日、分かった。試合について「正直言うと本当は見たくないんです」という猪木さんは「5ラウンドあれば楽勝だと思っていた」と衝撃の事実も告白する。

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 「アントニオ猪木vsモハメド・アリ」は1976年6月26日に行われ、土曜日昼間の放送にもかかわらず、38.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という高視聴率を記録。3分×15ラウンドの戦いは引き分けに終わり、当時は“世紀の凡戦”と非難されたものの、最近では“すさまじい名勝負”と評価が変わっている。

 追悼番組では、アリさんの激動の人生を紹介するとともに、アリさんと猪木さんの“世紀の一戦”、全15ラウンドの全貌を公開。試合の中でポイントとなったラウンドを同局の大西洋平アナの実況に合わせて、猪木さん本人が振り返り、試合実現に向けて20億円を超えるといわれたギャラの交渉や米ニューヨークで行われた記者会見など、明かされなかったエピソードや当時の心境を赤裸々に明かす。

 試合ではアリさんのパンチを防ぎながら体勢を崩そうとしていた猪木さん。後にアリキックと命名されることになる低い姿勢からのキックを連発したが、当時の計算ではKOを十分に意識していたといい、「5ラウンドあれば、絶対に倒せると思っていた。上から乗っかれば、一発で終わると思っていた」「(自分の)蹴りも入り始めたので、とにかく(アリの)足を止めてしまえば」という計算があったと語る。

 さらに、番組では当時のVTRを振り返る中で、猪木さんにとって千載一遇のKOチャンスがあったことも分かるという。また、当時の実況を担当していた同局の舟橋慶一アナウンサーが、第10ラウンドに放たれたアリさんのジャブに「初めて当たりました!」と声を上げているが、猪木さんはその前にアリのパンチが当たっていたと告白。「戦った人間にしかわからないアリのパンチの速さ、見えていなかった」と明かす。

 番組では試合を中継した同局に保存されていた秘蔵映像も紹介され、猪木さんと当時の関係者が知られざる感動秘話を激白。「モハメド・アリ緊急追悼番組 蘇る伝説の死闘『猪木vsアリ』」は12日午後8時58分~11時10分に放送予定。

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