中島亜梨沙:「真田丸」“妖艶”吉野太夫 “干物女”と自称するギャップ

「真田丸」の撮影エピソードを笑顔で語る中島亜梨沙さん
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「真田丸」の撮影エピソードを笑顔で語る中島亜梨沙さん

 堺雅人さん主演のNHK大河ドラマ「真田丸」で、草刈正雄さん演じる真田昌幸を翻弄(ほんろう)し、小日向文世さん演じる豊臣秀吉を夢中にさせる吉野太夫を演じる女優の中島亜梨沙さんが“魅力的”だとインターネットを中心に話題になっている。第28回(17日放送)から再登場した吉野太夫について、自身のことを“干物女”と話す中島さんの魅力について、語ってもらった。

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 「真田丸」は、真田幸村の名でも知られている戦国時代の人気武将・真田信繁を堺さんが演じ、戦国時代に信州の小さな領主のもとに生まれた信繁が、家族とともに知恵と勇気と努力で乱世を生き抜く姿を描いている。三谷幸喜さんが2004年放送の「新選組!」以来、12年ぶりに大河ドラマの脚本を手がけている。

 ◇吉野太夫の色気… 自分とは正反対の役だから楽しめた

 才色兼備の文化人で、和歌、連歌、俳諧のほか、琴や書道などにも優れる名妓の吉野太夫について、中島さんは「まさに完璧。女性の憧れのような存在だと思います」といい、「美しく妖艶で、男性が恋しちゃうような色気がある。私とは正反対だと思います」と苦笑する。また、「三谷さんが描く『真田丸』に出演してみたいと強く思っていましたが、(吉野太夫という役に)私で大丈夫かなって不安がありました」と話し、「どちらかというと“干物”的な感じで、色気はないし、人前に出ると汗をかくタイプなので……」と照れ笑い。

 2003~09年に宝塚歌劇団で活躍した中島さんは「(宝塚の踊りは)ステージが広いので、遠くのお客さんにも見てもらえるように、視線を引き付けるような踊りで、『真田丸』では単純に男性から視線を集める踊りですね」と表現する。踊りなどの指導を受け自宅で練習に励んだことを明かしながら、「あの時代ならではの裾さばきだったり、そこから醸(かも)し出す雰囲気などをどう表現しようかいろいろ考えました」といい、「男性をハッとさせる印象や、吉野太夫という立ち居振る舞いなど、過去の映画などを見て、いろいろ勉強しました。色気は、はみがき粉の最後をぎゅーと絞り出すように、出せるよう努めました。自分とは全く違うタイプの役だからこそ楽しかったです」と振り返る。

 私生活では「日本酒とお肉とテレビゲームのことで頭がいっぱい」と明かす中島さん。劇中には、吉野太夫として秀吉にお酌をする場面も登場するが、中島さんは、飲み手の好みや要望を察知し、日本酒とその楽しみ方をアドバイスできる「唎酒師(ききざけし)」の資格も持っている。また、「ゲームショウにも足を運んでいて、ホラー系のゲームが特に好きで、(朝方までやってしまって)すずめがちゅんちゅんいっているなんてしょっちゅうです」と話す。さらに好きな男性のタイプは「ゲームが好きな人。一緒にゲームを楽しんでくれる方がいいです」とにっこり。

 ◇堺は信繁そのまま、草刈はダンディー

 主演の堺さんや草刈さん、小日向さんらとの共演に「主演クラスの方々が(現場に)いらっしゃるような現場にポンと入って、周りの方から自由にやっていいよとアドバイスをもらいました」とリラックスして撮影に臨めたという。

 堺さんについては「座長として、いろいろと気配りをされている。『真田丸』を楽しんでやられていると思います。演じられている信繁、そのままのような方です」という。草刈さんは「女心をくすぐるダンディーさがあります(笑い)。ワイルドですてきな方」と明るく話し、小日向さんについては「カメラの位置を把握し、(目線などの)要所、要所の演技で、秀吉を演じられているところが素晴らしく、いろいろと学ばせていただきました」と目を輝かせる。

 主役級の俳優に囲まれた中で妖艶な存在感を示す中島さん。今後の活躍にも期待したい。「真田丸」はNHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。

 <プロフィル>

 なかじま・ありさ。1982年生まれ。北海道出身。2003~09年に宝塚歌劇団に所属。多数の舞台でヒロインを務め、08年度宝塚歌劇団新人賞受賞。退団後はカナダ留学を経て「世界ふしぎ発見!」(TBS系)にミステリーハンターとして出演。13年のNHK大河ドラマ「八重の桜」、連続ドラマ「サイレーン」(関西テレビ・フジテレビ系)などのドラマや映画にも出演。2016年秋公開予定の映画「ハピネス」にも出演している。

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