ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
俳優の白石隼也さんと鈴木亮平さんがダブル主演する映画「彼岸島 デラックス」(渡辺武監督)が15日、公開された。吸血鬼と人類の死闘を描いた松本光司さんのホラーマンガが原作で、前作に続いて白石さんが行方不明になった兄を探す宮本明、鈴木さんが兄の篤を演じており、“宮本兄弟”の生死を懸けた戦いなども描かれている。先日までテレビドラマシリーズの約3年ぶりの新作が放送されるなど、次々に実写化されている「彼岸島」原作者の松本さんに、原作の制作秘話などを聞いた。
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――改めて、「彼岸島」のストーリーを考え出したきっかけを教えてください。
松本光司さん(以下、松本さん):子供のころからホラー映画が大好きで、ある日、担当編集さんとゾンビ映画の話をしていて、「ゾンビはどうだ?」となりました。ただ、世界観は面白いんだけど長続きした場合、知能が低いし、敵のボスとしてどうなのか?となって。それで、描写としては「ゾンビに近い吸血鬼にしよう!」となったんです(笑い)。
――原作の中で一番好きなキャラクターは?
松本さん:僕は(巨大な化け物の)「姫」が好きですね。変な造形のものを出すと「バカじゃねえの」と言われそうで怖かったりするんですけど、「怖いけどこれは出したい!」と思った初めてのキャラクターです。多分、バカにされるくらいのものを出した方が面白いんだと思います。
――「姫」はもちろん、他にも不気味な造形の邪鬼が続々と登場しますが、アイデアのもとは。
松本さん:大体はその話のネームの段階で決めています。その時、その時にいくつかの条件はあって、流れに合わせて、絞り出していく感じですね。ほぼすべて自分で考えていて、アシスタントや担当編集さんの意見は99.9%くらいは入っていないと思う(笑い)。引き出しは広げていきたいので、映画を見たり、アシスタントとスマホゲームをやったりします。
――作中ではバトルで「丸太」が大活躍しますが、アイデアのもとは? また、読者に丸太が大人気ですが、どんな感想を持っていますか。
松本さん:島で、小屋とか村があって、その場にありそうなものっていうところで「丸太」でした。ネームの段階から「丸太」に対しての担当編集さんの食いつきが良かったんですよ(笑い)。だから「これはキャッチーなんだろうな」となんとなく思ってました。人気をいただいているようでありがたいです。
――映画では宮本兄弟の対決が描かれます。原作でも、重要な山場のエピソードですが、連載当初からの予定だったのでしょうか。
松本さん:いえ、何にも考えていなかったです。連載マンガはナマモノなので、描いていく過程で、篤にそんなに魅力が出せなければ、また展開が変わっていたと思う。篤がだんだんと評価されて、全体のバランスが見えてきた時に、明は雅に篤を殺され、その仇(かたき)を討つ形で強くなっていく、という形が見えてきた。その後、読者も篤を忘れかけてきたあたりでもう一回出したら面白いんじゃないかと思った。そして、出してみたらどこかで決着をつける必要が出てきた、そういう流れです。篤との戦いに関してはそれこそ一番苦労したかもしれない。どう転んでもうれしくない感じが一番難しかったですね。
――映画でもポスターなどで大々的に使われるなど「ハァハァ」が話題になっています。どのような経緯で誕生、定着したのでしょうか。
松本さん:本当にありがたいと思っています。狙ってやったものではないので。みんながどこかに引っかかって盛り上がってくれたのかな、と思います。「ハァハァ」に関しては意図的に増やしたりはしてません。でも、丸太はできる範囲内でたまには入れようと思ってます(笑い)。ただ、あざとい感じになると面白くないので気をつけています。
――雅は独特のファッション、カリスマ性のある人格などで宮本兄弟に並ぶ唯一無二のキャラクターです。モデルなどはいるのでしょうか?
松本さん:あまり意識していなかったんですけど、(英ロックバンドの)「クイーン」の「狂気への序曲」という曲のPVで、ボーカルのフレディ(・マーキュリー)が雅みたいな格好をしてるんです。高校生のころ、僕は「クイーン」のファンだったので、それを見てしょっちゅう模写して、友達に見せていたんです。それで「なんか吸血鬼っぽいな」という話になって、吸血鬼にしてさらに友達に見せたりしてたんですよね。多分それが原点なんだと思います。何年か前にその友達と話していて「そうだ!」と思い出しました。
――原作は今後、どういう展開になるのでしょうか。
松本さん:(明たちは)東京に向かっているので、なんだかんだで東京に行って、雅と戦うんじゃないですかね。
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