中山優馬:12キロ減量で“闇を抱えた殺人者”に 石田衣良原作ドラマで主演

「連続ドラマW 北斗-ある殺人者の回心-」のビジュアル
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「連続ドラマW 北斗-ある殺人者の回心-」のビジュアル

 俳優の中山優馬さんが、2017年3月に放送されるWOWOWの「連続ドラマW 北斗-ある殺人者の回心-」で主演を務めることが1日、明らかになった。原作は石田衣良さんの第8回中央公論文芸賞受賞作で、中山さんは両親から激しい虐待を受け、心に闇を抱えて殺人者になる端爪北斗役を演じる。中山さんは、役作りのため約12キロ減量したといい、「改めて台本を読んだとき最初に『背負いきれるか』という心配がありました。一方で、こんなに素晴らしい作品が自分の手の届くところにあると思うと身震いが止まらなくて……」とコメントを寄せている。

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 ドラマは石田さんが12年に“デビュー15周年の結論”として発表した「北斗 ある殺人者の回心」(集英社文庫)が原作。殺人犯として勾留されている20歳の端爪北斗(中山さん)は「僕を死刑にしてください」と国選弁護人の高井聡一に言い放つ。実は北斗は少年時代、両親から激しい虐待を受け、愛に飢えた時間を過ごしていたのだった。養護施設で里親となる近藤綾子に出会い、初めて愛を知り、心の闇から解放され生まれ変わっていく北斗だったが、数奇な運命に翻弄(ほんろう)されて殺人者になる。そんな彼に下る審判とは……という内容。脚本と監督は「グラスホッパー」「脳男」などの瀧本智行監督が務める。

 オーディションを突破して主人公役を獲得した中山さんは「オーディションのとき、せりふの破壊力に圧倒されたことを今でも鮮明に覚えています」と当時を振り返り、「この作品には、確かに目を覆いたくなるくらいつらいシーンもたくさんあります。それでも、どうか、端爪北斗の人生を最後まで見届けてください」と語っている。

 原作者の石田さんは「『北斗 ある殺人者の回心』を書き始めたとき、僕には“運命として悲劇を背負ってしまった人の話を書ききる”という覚悟がありました。そうなると書くのが苦しくて、読者も読むのがつらくて、今回映像化されて演じる方も過酷で……。ただ、その“苦しさ”に見合うだけの手応えをお渡しできる作品だと思っています」とコメントを寄せている。

 「連続ドラマW 北斗-ある殺人者の回心-」はWOWOWプライムで毎週土曜午後10時から放送。全5話。第1話は無料放送される。

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