この「くるり~誰が私と恋をした?~ インタビュー」ページは「くるり~誰が私と恋をした?~」のインタビュー記事を掲載しています。
生見愛瑠(ぬくみ・める)さんが主演を務める連続ドラマ「くるり~誰が私と恋をした?~」(TBS系、火曜午後10時)の最終回となる第11話が、6月18日に放送される。今作を手がける八木亜未プロデューサーに、最終回の見どころや、話題となった“花びらキス”シーンなどの撮影の裏側を聞いた。
◇俳優&バラエティー それぞれで見せる生見愛瑠の「幅」
ドラマは、緒方まこと(生見さん)が、西公太郎(瀬戸さん)、朝日結生(神尾楓珠さん)、板垣律(宮世琉弥さん)といった3人の男性達と恋の四角関係を繰り広げながら、“本当の自分”と“恋の相手”を探すラブコメ・ミステリー。八木プロデューサーは「主人公の相手が一人、と決まっているものではなく、いろいろなタイプの男性が現れるドラマが見たいと思った」と振り返る。
生見さんの起用理由については、「バラエティーで見せているアイコンとしての生見さんと、俳優としての生見さんの幅に魅力を感じていて。記憶喪失だけど明るくやっていけるという主人公と、3人の男性に言い寄られても嫌味なく見られるのが生見さんにぴったりだと思った」と明かす。
そんな生見さんは「とにかく可愛い」といい、「モニターを見ていても『可愛い』と言っちゃうくらい(笑い)」と絶賛。また、「自然にお芝居をしてくださるので、感情移入しやすい。(普段の生見さんは)明るくケラケラ笑っているけれど、お芝居に入ると安心感があって、より深みを出してくれるなと。彼女がまことでよかったなと思っています」と話した。
◇キャストの意見を反映 ハンドクリーム&“花びらキス”の裏側とは?
ドラマには、“胸キュン”シーンがたびたび登場するが、「やっている人たちがキュンとしないと、見ている人はキュンとできない」との思いから、キャストの意見が反映されたことが多かった。「実際にやってみてもらって、『キュンとしたか?』『もっとこうした方がキュンとするのか?』など、話しながらやっていて。第3話のハンドクリームを塗るシーンもそうですね」と明かす。
第3話では、公太郎が、まことの手を見ながら「何度も(手を)洗うなら、ハンドクリーム塗らないと。道具も持てなくなる」とアドバイス。まことの手にクリームを塗ってあげる様子が描かれ、視聴者からは「ハンドクリームのシーンめっちゃドキドキw」といった声が上がった。
撮影前には、「『ハンドクリームを塗ってあげる』と字面だけで見ると、ちょっと気持ち悪いかも、と言われていた」というが、胸キュンシーンとなった。放送では、瀬戸さんがハンドクリームを塗った後、生見さんの手をぽんと触る様子が映し出されたが、これは瀬戸さんと監督のアイデアだったという。
第9話では、公太郎が、エディブルフラワー(食用花)の花びらを差し出し、まことに食べさせる展開に。「少し甘い」と照れた様子のまことに、キスをした公太郎。まことの唇から花びらを奪って食べて「ホントだ」と言って笑顔を浮かべる様子が描かれ、SNSでは「花びらキス」と話題になった。
「あんなに花びらを食べる想定ではなかったんです。でも実際にやってみると、うまく花びらがちぎれてくれなくて。結果、あのようになったのは瀬戸さんのアドリブに近いです」と明かした。
最終回について、「記憶って自分が覚えていたいものしか覚えていない。記憶喪失になっても、ならなくても、覚えているものや、それをどう捉えているかは人によって違う。結果、自分の好きなようにすればいい、ということが全話を通して言いたいこと。そこを描けているんじゃないかと思います」と話した八木プロデューサー。
視聴者に向けては、「まことが記憶をなくす前の自分の恋と、今の恋。何を基準にどう選ぶか?という選択の結末が描かれます。選択すると決めてから、前向きに自分なりに進んでいくまことの姿を見ていただけたら」と呼びかけた。