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火曜ドラマ「18/40~ふたりなら夢も恋も~」(TBS系、火曜午後10時)に出演する俳優の松本若菜さん。成瀬瞳子(深田恭子さん)の親友で、瞳子が連れてきた仲川有栖(福原遥さん)の主治医となる産婦人科医・柴崎薫を演じている。「私自身、仕事がいちばん楽しい時期だと思っているので、瞳子が置かれた状況にはとても共感できました」と話す松本さんに、撮影現場で感じた思いを聞いた。
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ドラマは、夢に向かって歩き始めた18歳の妊婦・仲川有栖と、もうすぐ40歳で恋は後回しなビジネスパーソン・成瀬瞳子の2人が、年の差を超えたシスターフッド(女性同士の絆)を築く。今の時代の女性の生き方や葛藤をそれぞれの目線で描く。第9話は9月5日午後10時から放送される。
--台本を読んだときの感想を教えてください。
主人公2人の主治医役だと伺いました。私自身、薫や瞳子と同世代で、仕事がいちばん楽しい時期だと思っているので、瞳子が置かれた状況にはとても共感できました。
実際、年齢に関わらず夢を取るか、恋や結婚を取るかなど、大きな決断を迫られる人は多いと思います。もちろん悩まずすべてを手に入れている人もいらっしゃいます。台本を読んで、そんな女性たちの悩みがすごく丁寧に描かれているなと思いましたね。
--放送後、どんな感想が寄せられましたか。
第1話で有栖に対して「産む、産まないを決められるのは、あなただけです。あなたの身体はあなたのものだから」と伝えるセリフには、多くの声をいただきました。台本をいただいたときから、丁寧にお芝居をしたいと思っていたセリフだったので、見ていただいた方に何かしら感じてもらえたことはうれしかったですね。
--薫には名言が多いですね。
そうですね。第6話で、加瀬に対して消極的な瞳子に、「加瀬さんに会う、その日の瞳子が、人生で一番若い瞳子なんだよ!」とはっぱをかけるセリフは私自身にも響きました。
(深田)恭子さんとも「台本を読んでいるときから納得していたけれど、実際言葉にするとすごく響くセリフだね」と話しましたね。
--第7話で、有栖が「子どもに父親って必要なんでしょうか?」と投げかけたときの薫の言葉もすごくすてきでした。
あのシーンで旦那さんがいて子どもを産んだ経験があるのは、貴美子さん(片平なぎささん)だけ。その貴美子さんでも、有栖が一番信頼している瞳子でもなく、薫から話し始めることの意味を考えました。
薫は、医師として多くの患者さんを診てきていて、いろいろな家族のあり方を知っている。薫が伝えた「お母さんに、お父さんの分までたっぷりに育てられて、幸せに暮らしている子どもたちはたくさんいるよ」という言葉は、有栖が求めていた“正解”ではないかもしれないけれど、意味のある言葉だと思いました。
この場面に限らず、監督やプロデューサーから「薫さんの言葉に言い換えてもらって大丈夫です」と言っていただいているので、言葉のニュアンスや順番を相談しながら撮影しています。
--どんなことを心がけてお芝居をされていますか?
医療監修の野間桃先生には、技術面はもちろんのこと、心の面の助言を多くいただきました。実際に医師として多くの患者さんと向き合ってきた野間先生の言葉には気付きが多く、薫を演じるうえで役に立っています。
特に相談したのは、医師として瞳子に接するときのテンションについてです。先生ご自身も、友人の診断をすることがあるそうです。意外だったのが、仲が良い人ほど、婦人科検診などのパーソナルな相談には来ないということ。
第1話で薫が瞳子に対して「なんでもうちょっと早く言ってくれなかったの?」と言う場面がありますが、野間先生もふだんから感じていることだとか。だからこそ勇気を出して相談に来てくれた親友に、どんなふうに接するべきか。落ち着き過ぎていると冷たく見えてしまうので、親友として心配をしつつ医師として病状を説明するテンションを模索しました。
一方で、瞳子と親友として接する場面のテンションは、私自身の実体験がベース。医療用スクラブや白衣を脱いで、外食やホームパーティーをするときは、少しテンションを上げることを心がけています。
--撮影も終盤ですが、現場の様子はいかがですか。
私が出演するシーンは女性が多いので、カメラが回っていないところでもずっとにぎやか。第7話、瞳子の家で金沢おでんを食べるシーンでは、カメラが止まっても食べていたら「また食べたでしょ」「おいしいよね」などと話したりして。
--今後の見どころを教えてください。
第9話では、薫のパーソナルな部分が描かれます。それを知った親友・瞳子との絆にはぜひ注目していただきたいですね。薫を通して改めて、幸せの形は一人ひとり違うということ、だからこそ自分自身が幸せだと思える人生を歩んでいくべきだと感じていただけると思います。そして有栖と瞳子には、幸せになってもらいたいです。薫的にも、松本若菜的にも!