プラス株式会社仕事中に気分の切り替えを必要と感じている人は、全体の8割以上にのぼる。
プラス株式会社ファニチャーカンパニー(東京都渋谷区)は、『職場の居心地WEB調査』と題し、従業員数100名以上の職場で働くオフィス勤務の会社員500名を対象に「オフィスでの気分の切り替え」についてのWEB調査を実施いたしました。その調査結果を発表いたします。

「これってうちの会社だけ?」「他社は何か工夫してる?」
他社の状況を知れば、自社の改善ポイントが見えてくる。
このコーナーでは、『職場の居心地』に関連する身近なテーマでウェブ調査を行い、
その結果をレポートしていきます。
今回の調査テーマは……
【仕事中の「気分の切り替え」、あなたはどうしてる?】

仕事をしていると、集中力が落ちたり、気分が重くなったり、
「このまま続けても効率が上がらない」と感じる瞬間は誰にでもあります。
そんなとき、私たちは自然と「少し気分を切り替えたい」と思うものです。
今回の調査では、仕事中の「気分の切り替え」が必要とされる頻度やきっかけ、
実際の行動を確認し、気分の切り替えと職場環境の関連性について考えていきます。
◆記事ページはこちら(プラスファニチャーカンパニー公式ウェブサイト)
https://kagu.plus.co.jp/4065/
【調査結果サマリー】
■
仕事中に「気分を切り替える必要がある」と感じる人は全体の8割を超えており、気分の切り替えは
多くの働く人に共通する課題であることが明らかになった。
■ 「気分を切り替えよう」と思うきっかけは、会議や人間関係などの外的要因よりも、
集中力の低下や仕事の進みづらさといった自身の状態変化(内的要因)が中心となっている。
■ 気分を切り替える際の行動を見ると、
「歩く」「外の空気を吸う」「話す」「深呼吸・ストレッチ」など、身体を動かす行動を取る人ほど、自身の職場を「気分を切り替えやすい環境」と評価する割合が高い傾向が見られた。
■ 一方で、
「何もせず、そのまま作業を続ける」人は、職場を「切り替えにくい環境」と感じている割合が高く、行動の違いと職場の感じ方との間には一定の関連性がうかがえる。
■ これらの結果から、
気分の切り替えやすさは個人の意識や気合だけで決まるものではなく、日常的に選択される行動と、それを許容する職場環境との組み合わせによって左右されている可能性が示唆された。
[アンケート実施情報]
方法:インターネット調査
回収日: 2025年10月28日
対象:オフィス勤務者
サンプル数:500人
Q1. 仕事中「気分を切り替える必要がある」と感じることはどのくらいありますか?

まず、仕事中に気分の切り替えがどの程度必要とされているのかを尋ねました。
その結果、「毎日のようにある」が30.4%、「週に数回ある」が32.8%となり、
さらに、「月に数回ある」と回答した人も17.4%存在しており、頻度の差はあるものの、8割以上の人が気分の切り替えを必要としていることが伺えます。
一方で、「ほとんどない」と回答した人も一定数見られましたが、全体として見ると、気分の切り替えは一部の人だけの特別な行動ではなく、多くの働く人にとって日常的に起きている現象であることが分かります。
人間の集中力は長く持続するものではなく、短い単位で波があり、一定時間ごとに区切りがあるとされています。
こうした生物学的な仕組みを鑑みても、一日中高いパフォーマンスを維持し続けるのは本来非常に困難なことであり、日常的に「切り替え」を求めるのは、脳をリセットして次の業務に備えるための、ごく自然で不可欠なプロセスであると考えられます。
Q2. 仕事中、どのような時に「気分を切り替えよう」としますか?(複数選択可)

次に「気分を切り替えよう」と思うきっかけについて尋ねたところ、会議や人間関係といった外的要因よりも、
集中力の低下や仕事が思うように進まないといった、自身の状態変化(内的要因)を理由とする回答が多く見られました。業務を進める中で感じる疲労感や停滞感が、気分を切り替えたいと感じる主な要因となっていることが分かりました。
また、「同じ作業が続いて飽きてきたとき」や「ミスやトラブルがあったとき」など、業務のリズムや成果に関わる場面も一定数挙げられており、気分の切り替えは突発的な出来事だけでなく、
日常業務の積み重ねの中で自然に生じている可能性が示されています。全体として、気分の切り替えは外部環境の変化よりも、自身のコンディションや業務状況に左右されやすいことが分かります。
こうした結果から、気分の切り替えは突発的な出来事や外部環境の変化によって引き起こされるというよりも、日常業務の中で生じる自身の状態変化をきっかけとして始まっていることが分かります。
つまり、Q1で触れた「集中力の限界」などの本能的な自分自身からのサインを、敏感に察知し、無意識に調整を図ろうとすることが気分の切り替えにつながっていると考えられます。
Q3. 現在の職場を「気分を切り替えやすい環境」だと思いますか?

次に、現在の職場を「気分を切り替えやすい環境だと思うか」について尋ねました。
調査の結果、「とてもそう思う」「わりとそう思う」と回答した方は42.4%にとどまり、「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と回答した方が57.6%と半数を超えました。
こまめな気分転換を求めるワーカーの実態に対し、リフレッシュを促す仕組みや場所が十分に整っていないというギャップが浮き彫りになっています。
Q1で判明した「8割以上の人が切り替えを必要としている」という実態に対し、環境が追いついていない「ニーズとのミスマッチ」が起きているようです。働く人の気分転換やリフレッシュの必要性を、多くの職場が十分にサポートできていない現状が見られます。
Q4.あなたは気分を切り替える時にどのような行動をしますか?【Q3とのクロス集計】

次に、具体的な気分転換の行動と、職場環境の評価を掛け合わせて見てみましょう。
ここで、前述した「集中力の限界」と「環境の不備」の関係性がより鮮明に浮かび上がってきました。
調査の結果、
何らかの切り替え行動(ストレッチ、同僚との会話、コーヒーを飲む等)を実践できている層では、約7割以上の人が「気分を切り替えやすい環境だと思う」とポジティブに捉えています。
一方で、際立って対照的な結果となったのが、
「何もせず、そのまま作業を続ける」と回答した層です。この層においては、約8割以上(84.0%)もの人が「気分を切り替えやすい環境だと思わない」と回答しています。「何もしない」のは、決して切り替えが必要ないからではありません。Q1で触れた通り、誰しも集中力が続かなくなる場面があり、適度なリセットが求められます。にもかかわらず、多くの人が「そのまま作業を続けている」のは、「切り替えたくても、そのための手段や居場所が職場環境として用意されていないため、続けざるを得ない状況にある」という可能性があると考えられます。
また、切り替えの成否を左右するのは、個人の意識の問題だけではありません。働く人が脳の疲れという「限界のサイン」を感じた際に、無理なくリフレッシュできる環境があるかどうかが、個人のパフォーマンス、ひいては組織の生産性を支えるカギといえるかもしれません。
Q5. 現在の職場環境の整備状況についてお伺いします。以下それぞれの要素について、「とてもそう思う」~「全くそう思わない」のいずれかでお答えください。

最後に、現在の職場環境を構成する具体的な要素について、ワーカーの評価を確認します。
調査の結果、
「執務スペースの確保」や「周囲の落ち着いた雰囲気」といった、業務を遂行する上で土台となる基本的な要素については、約半数の人が一定の満足度を示しています。
一方で、
「気分転換を支える環境要素」については、低い水準にとどまっており、業務環境と比較して十分に整備されているとは言い難い状況であることが分かりました。「気分で席や場所を選べる」「植物や自然の要素」「心地よい音や香りの演出」といった、能動的なリセットを促す要素に対して、肯定的な回答をしている層は3割に満たない(28~30%程度)という結果が出ています。
この結果は、現在の多くのオフィスが「業務に集中するための場所」としての整備は進んでいるものの、
「気分に合わせた場所の選択肢や集中力が切れた際のリフレッシュを支える環境については、まだ十分な整備が進んでいないという実態があると考えられます。
これまでの分析を振り返ると、働く人が「切り替え」を行わずそのまま作業を継続している背景には、こうしたリセットを促す環境要素の不足も影響していると考えられます。個人のパフォーマンスを維持するためには、単に作業スペースを確保するだけでなく、適度なタイミングで脳を休ませるための「環境の選択肢」をどのように組み込んでいくかが、今後のオフィスづくりの検討材料となりそうです。
まとめ
今回の調査から見えてきたのは、「気分の切り替え」が一部の人だけの特別な行動ではなく、多くの働く人にとって日常的に発生している現象であるという点です。仕事を続ける中で集中力の低下や停滞を感じることは自然なことであり、その際に人は気分を整え直しながら業務を進めています。
一方で、その行動の取り方には違いが見られました。席を離れて歩く、外の空気を吸う、同僚と少し話すといった行動を取っている人ほど、職場を「気分を切り替えやすい環境」と感じている傾向がありました。逆に、何もせず作業を続けている人ほど、職場を「切り替えにくい環境」と感じている割合が高くなっています。
この結果から考えると、気分の切り替えは単なる個人の習慣ではなく、「そうした行動を取りやすい環境があるかどうか」にも影響されている可能性があります。短時間の離席や会話、場所の移動といった行動が自然に行える環境があるかどうかが、日々の働きやすさの感じ方にもつながっているのかもしれません。
働き方が多様化する中で、職場環境にはこれまで以上にさまざまな役割が求められています。集中して仕事に取り組める環境を整えることはもちろんですが、気分を整え直すことができる環境もまた、働き続けるためには重要な要素の一つと言えるでしょう。今回の調査結果が、職場環境を考える一つのヒントになれば幸いです。
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