MD松尾のヒット解析:「モンハン」が圧倒的な売れ行き 「二ノ国」も期待

大ヒットしている「モンスターハンターポータブル3rd」
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大ヒットしている「モンスターハンターポータブル3rd」

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが11月29日~12月5日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 ◇先週の結果

 期待の大作「モンスターハンターポータブル3rd」(PSP、カプコン)が、予想通り圧倒的な勢いで断トツでした。すさまじい勢いだったので、まだ購入できていないお客さんも多いようですが、コンスタントに出荷されているため、こまめにお店をのぞくのが早期入手の近道でしょう。ユーザー層も前作までのファンに加え、小学校高学年や、20代女性といった新しい層も購入しているのが好材料。このまま年明けまで突っ走ってくれるでしょう。2位は人気RPGの最新作「テイルズ オブ グレイセスf」(PS3、バンダイナムコゲームス)。新要素が追加されるなどの施策も評価を集めたのかこちらも好調でした。「マリオ vs.ドンキーコング 突撃!ミニランド」(DS、任天堂)や「桃太郎電鉄WORLD」(同、ハドソン)なども、「モンハン」の陰に隠れることなくしっかりと存在感を示しました。

 ◇今週の動き

 「モンスターハンターポータブル3rd」の2連覇は間違いないところですが、新作の「二ノ国 漆黒の魔導士」(DS、レベルファイブ)にも期待。予約が好調ですが、スタジオジブリとのコラボ、多部未華子さんら人気俳優陣の起用といった要素も奏功し、女性の人気も高いのが特徴。コアユーザーだけではないオールターゲットのタイトルとしてロングセラーしそう。間近に迫ったクリスマスプレゼントにもうってつけの作品です。「ドンキーコングリターンズ」(Wii、任天堂)も、パーティーゲームが目立つWiiにあって、久々の大型アクションとして期待。メーンユーザーであるライト層に加え、第1作が発売されたスーパーファミコン当時を知っているコアユーザーの取り込みも見込めそうです。

 ◇ランキングは次の通り(11月29日~12月5日・TSUTAYA調べ)

1位 モンスターハンターポータブル3rd(PSP)

2位 テイルズ オブ グレイセスf(PS3)

3位 グランツーリスモ5(PS3)

4位 桃太郎電鉄WORLD(DS)

5位 マリオ vs.ドンキーコング 突撃!ミニランド(DS)

6位 マリオスポーツミックス(Wii)

7位 仮面ライダー クライマックスヒーローズ オーズ(Wii)

8位 スーパーロボット大戦L(DS)

9位 ダンガンロンパ(PSP)

10位 スーパーマリオコレクション スペシャルパック(Wii)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。 

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